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灰釉二彩扁壺一輪生 猪飼祐一

灰釉二彩扁壺一輪生 猪飼祐一

通常価格 ¥110,000
通常価格 セール価格 ¥110,000
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幅 : 12.6cm×10.6cm    高さ :22.9cm 

ご紹介

大胆な造形と美しい釉薬の二彩が特徴的な作品です。この作品の扁平な胴体は、古代から世界各地で見られる伝統的な壺の形状を思い起こさせつつも、モダンな感覚が息づいています。扁壺という形そのものが、空間に静かな存在感を与え、一輪の花を挿さなくても独自の美しさを放っています。

二彩の色彩の組み合わせが特に目を引き、灰釉の落ち着いた色調と相まって、まるで自然の中にいるかのような静けさと奥深さを感じさせます。猪飼祐一様の手によるこの扁壺は、形状だけでなく、釉薬の使い方にも独特の感性が表現されており、その彩りのバランスが絶妙です。

灰釉は、草木の灰を溶媒とした伝統的な釉薬であり、陶芸の歴史の中で非常に重要な技法とされています。草木の種類や焼成方法によって、釉薬の色合いや質感が変化するのが特徴で、この作品では、その技法が見事に活かされています。イス灰類・土灰類・藁灰類といった異なる種類の灰が、作品の彩りに深みを与え、酸化や還元焼成によって複雑な表情が生まれています。

特に、この扁壺では、鉄分を多く含む土灰が還元焼成で生み出す深い緑色と、藁灰がもたらす淡い乳白色のコントラストが見どころです。これらの釉薬の融合が、東アジアの陶器に伝わる伝統技法を感じさせつつ、現代的な美意識と調和しています。

猪飼祐一様の作品は、伝統的な技法を尊重しながらも、常に新しい視点を取り入れることに挑戦している点が魅力です。この「灰釉二彩扁壺一輪生」も、その伝統と革新が見事に融合した一品であり、どっしりとした形と美しい釉彩が、静かに存在感を主張しています。花を挿さなくても、ただその場に置かれるだけで空間に豊かな物語を紡ぐ、圧倒的な存在感を放つ作品です。

猪飼祐一 略歴
1963 (昭和38年)
・京都五条坂の陶器商に生まれる
1983 (昭和58年)
・京都府立陶工訓練校 成形科卒業
1984 (昭和59年)
・京都市立工業試験場 陶磁器研修修了
・重要無形文化財保持者 故清水卯一氏の指導を受け、
・六月 喜兵衛窯開窯(屋号の六代目壺屋喜兵衛より)
・清水卯一・保孝 両氏に師事
1985 (昭和60年)
・日本工芸会近畿支部展 初入選(以後、連続入選)
・チェラミスタ展 参加
1986 (昭和61年)
・日本伝統工芸展 初入選
1987 (昭和62年)
・一門展 蓬莱会(池袋西武) 卯月会(大阪松坂屋)に出品許さる
・日本工芸会近畿支部展で  松下賞受賞
・京都の時代を担う わん展 京都大丸
1988 (昭和63年)
・茶美会 参加 京都ミリエーム
1989 (平成元年)
・土の子会 結成 (清水卯一氏命名)
・日本工芸会近畿支部展で奨励賞受賞
1990 (平成2年)
・銀座 黒田陶苑にて初個展
・板橋 瑞玉にて個展
1993 (平成5年)
・大阪 三越にて個展(以後も開催)
1994 (平成6年)
・日本工芸会 正会員に認定
・松山 画廊きよみずにて個展(以後も開催)
・嵯峨大覚寺 花の陶展で奨励賞受賞
1995 (平成7年)
・京都 大丸にて個展(以後も開催)
・神戸 阪急にて個展(以後も開催)
1996 (平成8年)
・京都府南丹市日吉町に工房移転
・ぎゃらりい栗本にて個展 新潟長岡(以後も開催)
・京都在住現代陶芸家展 京都大丸
1997 (平成9年)
・陶考 三人展 新宿伊勢丹(近藤髙広氏・市野雅彦氏)
1998 (平成10年)
・京都俊英作家展 広島そごう
1999 (平成11年)
・下関 大丸にて個展
2000 (平成12年)
・遊にて個展 東京パレスホテル(以後も開催)
・洛中洛外ギャラリーにて個展 京都清水焼団地
・清華大学国際陶芸展に出品 中国北京
2001 (平成13年)
・第三十回日本伝統工芸近畿展において最高賞の近畿賞受賞
・天満屋にて個展 広島三原
2002 (平成14年)
・工芸いまにて個展 東京銀座
・三越本店にて個展 東京日本橋
・CRIA展出品 京都芸術センター
2003 (平成15年)
・第三十二回日本伝統工芸近畿展において滋賀県教育委員長賞受賞
・銀座 黒田陶苑 青瓷展(以後も開催)
・名鉄百貨店にて個展 名古屋
・現代韓日陶芸展出品 ソウルKUMHO美術館
・祇園小西にて個展 京都
2004 (平成16年)
・第三十三回日本伝統工芸近畿展において鑑査委員に就任
2005 (平成17年)
・京都 大丸美術画廊にて個展
・第三十四回日本伝統工芸近畿展より特待者出品
2006 (平成18年)
・陶三人展 京都高島屋
・現代陶芸家展出品 神戸そごう
・作家四人展 奈良近鉄
・ギャラリー和田にて個展 京都石塀小路(以後も開催)
・堂島ギャラリーにて個展 大阪(以後も開催)
・三越本店 美術画廊にて個展 東京日本橋
2007 (平成19年)
・六々堂にて個展 京都二年坂
・京阪百貨店にて個展 大阪守口
・登り窯 築窯
2008 (平成20年)
・ギャラリー卯甲にて個展 横浜馬車道
・近鉄百貨店にて個展 奈良西大寺
2009 (平成21年)
・高島屋にて個展 京都
・三越本店 美術画廊にて個展 東京日本橋
2010 (平成22年)
・板橋 瑞玉にて個展(以後も開催)
2011 (平成23年)
・JR大阪三越伊勢丹にて個展 大阪梅田
2012 (平成24年)
・六々堂にて個展 京都二年坂
・福岡三越にて個展 博多
・回廊ギャラリー門にて個展 茨城笠間
2015 (平成27年)
・阪急うめだ本店にて個展 大阪梅田(以後も開催)
2016 (平成28年)
・アトリエ ヒロにて個展 大阪淀屋橋(以後も開催)
2017 (平成29年)
・京都五条坂にも再び工房を構える
2018 (平成30年)
・ギャラリー山咲木にて個展 東京日本橋人形町(以後も開催)
2022 (令和4年)
・公益社団法人 日本工芸会近畿支部幹事長に就任
・公益社団法人 日本工芸会理事に就任
・一般財団法人 京都陶磁器協会理事に就任
・一般財団法人 KYOTO KILIN理事に就任
・五条坂で代々続いてきた陶器商を閉め改装開始
2023 (令和5年)
・「壺屋・喜兵衛・窯」ショウルームとして

 

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