宝珠俵手茶碗 尾西楽斎

幅 : 12.5cm   高さ :8.5cm

ご紹介

尾西楽斎様による宝珠俵手茶碗は、伝統的なデザインと独自の技術が融合した、まさに縁起物と呼ぶにふさわしい一品です。赤膚焼の中でも特に珍しいこの茶碗は、米俵を模した形状に升の高台がついており、その二重の升には「益々繁盛」という願いが込められています。このデザインは、お茶席にめでたさと笑顔をもたらし、どんな季節でも活躍することでしょう。

縁起の良い象徴とデザイン

俵手茶碗は、昔から存在する赤膚焼の伝統的なデザインですが、尾西楽斎様によるこの作品は、特別な意味を持っています。米俵を象徴する茶碗に二重の升を組み合わせることで、益々繁盛という縁起の良いメッセージを伝えています。この茶碗を用いることで、お茶席は自然と笑顔に包まれ、和やかな雰囲気が広がります。

独自の削り技法による唯一無二の造形

この茶碗の最大の特徴は、その俵の削り方にあります。他に例を見ない独自の技法を用い、俵の表面を大きく削った後に細いリズミカルな線を入れています。この削り方は非常に珍しく、茶碗全体に軽快なリズム感を与えています。その独特な線の美しさは、他の俵手茶碗とは一線を画し、まさに唯一無二の作品といえるでしょう。

季節を問わず使える多用途な茶碗

宝珠俵手茶碗は、その縁起の良さから、季節を問わずお茶席で使用できるのも魅力の一つです。その造形美と機能性が、どのような場面でも調和し、お茶の時間をより特別なものにします。尾西楽斎様の手によって生み出されたこの茶碗は、伝統を尊重しながらも、新たな美しさを追求した、まさに現代に生きる名品です。

この宝珠俵手茶碗は、古き良き赤膚焼の伝統を引き継ぎながらも、創意と工夫によって新たな価値が加えられた作品です。その美しいデザインと実用性が、お茶席に幸福と繁栄をもたらし、末永く愛されることでしょう。6