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灰釉刻線水指 猪飼祐一

灰釉刻線水指 猪飼祐一

通常価格 ¥165,000
通常価格 セール価格 ¥165,000
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幅 : 18.5cm    高さ :20.9cm 

ご紹介

伝統的な技法を尊重しつつ、現代的な表現を見事に融合させた逸品です。猪飼祐一様は、京都五条坂の陶器商に生まれ、重要無形文化財「鉄釉陶器」保持者である清水卯一氏に師事し、その後、独自の作風を確立しました。この作品は、どこに飾っても空間に溶け込むような絶妙なサイズと、美しい灰釉のかかった壺が、視覚的な魅力を放ちます。塗り蓋も美しく、手に持つと軽いです。水を入れても重くはならないので、形状の自然さと、それでいて上品な緑が和室に溶け込みます。茶道をたしなんでいなくてもこの美しさは万国で共通であります。

灰釉の特徴と技法

灰釉は、茶碗や壺などの陶器に施される釉薬の一種で、猪飼様の作品においては特に鮮やかなエメラルドグリーンの模様と、自然に生じる貫入が特徴です。この水指に施された灰釉は、その発色の美しさと、釉薬の厚みからくる重厚感を併せ持ち、見る者に深い印象を与えます。時間とともに変化する表情を楽しむことができます。

表面のテクスチャーとデザイン

この水指の表面には、まるで現代美術のような立体感があり、それが独特のテクスチャーを生み出しています。このテクスチャーは、猪飼様の作品に新鮮さを与えると同時に、圧倒的な存在感を持たせています。陶の形状は重すぎず、しかしその独自のデザインが空間に強い印象を残し、どの角度から見ても新たな発見があります。

師匠からの伝承と独自の進化

師匠である清水卯一氏から受け継いだ技術と伝統を大切にしながらも、自らの感性を加えて新たな表現を追求しています。灰釉という伝統的な技法を基にしつつ、その中に現代的な美意識を反映させることで、猪飼様の作品は他にはない独自の存在感を放ちます。この水指もまた、その一例として、見る者を魅了し続けています。

季節の移ろいとともに

季節の変化に伴い、その色合いや表情を変化させる作品です。春の新緑や秋の紅葉など、四季折々の自然を映し出すかのような色彩が、この壺には込められています。飾る場に応じて異なる表情を見せるこの壺は、日本の自然美を体現し、室内に四季の移ろいを感じさせてくれることでしょう。

猪飼祐一様の水指は、伝統と革新を兼ね備えた、まさに現代の陶芸の粋を集めた一品です。その存在感と美しさは、長く愛される作品として、多くの人々に喜ばれることでしょう。

猪飼祐一 略歴
1963 (昭和38年)
・京都五条坂の陶器商に生まれる
1983 (昭和58年)
・京都府立陶工訓練校 成形科卒業
1984 (昭和59年)
・京都市立工業試験場 陶磁器研修修了
・重要無形文化財保持者 故清水卯一氏の指導を受け、
・六月 喜兵衛窯開窯(屋号の六代目壺屋喜兵衛より)
・清水卯一・保孝 両氏に師事
1985 (昭和60年)
・日本工芸会近畿支部展 初入選(以後、連続入選)
・チェラミスタ展 参加
1986 (昭和61年)
・日本伝統工芸展 初入選
1987 (昭和62年)
・一門展 蓬莱会(池袋西武) 卯月会(大阪松坂屋)に出品許さる
・日本工芸会近畿支部展で  松下賞受賞
・京都の時代を担う わん展 京都大丸
1988 (昭和63年)
・茶美会 参加 京都ミリエーム
1989 (平成元年)
・土の子会 結成 (清水卯一氏命名)
・日本工芸会近畿支部展で奨励賞受賞
1990 (平成2年)
・銀座 黒田陶苑にて初個展
・板橋 瑞玉にて個展
1993 (平成5年)
・大阪 三越にて個展(以後も開催)
1994 (平成6年)
・日本工芸会 正会員に認定
・松山 画廊きよみずにて個展(以後も開催)
・嵯峨大覚寺 花の陶展で奨励賞受賞
1995 (平成7年)
・京都 大丸にて個展(以後も開催)
・神戸 阪急にて個展(以後も開催)
1996 (平成8年)
・京都府南丹市日吉町に工房移転
・ぎゃらりい栗本にて個展 新潟長岡(以後も開催)
・京都在住現代陶芸家展 京都大丸
1997 (平成9年)
・陶考 三人展 新宿伊勢丹(近藤髙広氏・市野雅彦氏)
1998 (平成10年)
・京都俊英作家展 広島そごう
1999 (平成11年)
・下関 大丸にて個展
2000 (平成12年)
・遊にて個展 東京パレスホテル(以後も開催)
・洛中洛外ギャラリーにて個展 京都清水焼団地
・清華大学国際陶芸展に出品 中国北京
2001 (平成13年)
・第三十回日本伝統工芸近畿展において最高賞の近畿賞受賞
・天満屋にて個展 広島三原
2002 (平成14年)
・工芸いまにて個展 東京銀座
・三越本店にて個展 東京日本橋
・CRIA展出品 京都芸術センター
2003 (平成15年)
・第三十二回日本伝統工芸近畿展において滋賀県教育委員長賞受賞
・銀座 黒田陶苑 青瓷展(以後も開催)
・名鉄百貨店にて個展 名古屋
・現代韓日陶芸展出品 ソウルKUMHO美術館
・祇園小西にて個展 京都
2004 (平成16年)
・第三十三回日本伝統工芸近畿展において鑑査委員に就任
2005 (平成17年)
・京都 大丸美術画廊にて個展
・第三十四回日本伝統工芸近畿展より特待者出品
2006 (平成18年)
・陶三人展 京都高島屋
・現代陶芸家展出品 神戸そごう
・作家四人展 奈良近鉄
・ギャラリー和田にて個展 京都石塀小路(以後も開催)
・堂島ギャラリーにて個展 大阪(以後も開催)
・三越本店 美術画廊にて個展 東京日本橋
2007 (平成19年)
・六々堂にて個展 京都二年坂
・京阪百貨店にて個展 大阪守口
・登り窯 築窯
2008 (平成20年)
・ギャラリー卯甲にて個展 横浜馬車道
・近鉄百貨店にて個展 奈良西大寺
2009 (平成21年)
・高島屋にて個展 京都
・三越本店 美術画廊にて個展 東京日本橋
2010 (平成22年)
・板橋 瑞玉にて個展(以後も開催)
2011 (平成23年)
・JR大阪三越伊勢丹にて個展 大阪梅田
2012 (平成24年)
・六々堂にて個展 京都二年坂
・福岡三越にて個展 博多
・回廊ギャラリー門にて個展 茨城笠間
2015 (平成27年)
・阪急うめだ本店にて個展 大阪梅田(以後も開催)
2016 (平成28年)
・アトリエ ヒロにて個展 大阪淀屋橋(以後も開催)
2017 (平成29年)
・京都五条坂にも再び工房を構える
2018 (平成30年)
・ギャラリー山咲木にて個展 東京日本橋人形町(以後も開催)
2022 (令和4年)
・公益社団法人 日本工芸会近畿支部幹事長に就任
・公益社団法人 日本工芸会理事に就任
・一般財団法人 京都陶磁器協会理事に就任
・一般財団法人 KYOTO KILIN理事に就任
・五条坂で代々続いてきた陶器商を閉め改装開始
2023 (令和5年)
・「壺屋・喜兵衛・窯」ショウルームとして

 

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    作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。

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