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青交趾菊唐草文片口 宮川香斎

青交趾菊唐草文片口 宮川香斎

通常価格 ¥88,000
通常価格 セール価格 ¥88,000
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高さ :8.0cm  幅 : 9.0cm ×10.0cm

「青交趾菊唐草文片口」は、宮川香斎様が手掛けた作品の中でも、伝統と現代的な美が調和した逸品です。この片口には、古くから日本で縁起の良い文様とされてきた「菊唐草」が描かれています。菊の花は薬草として日本に伝来し、長寿を象徴する吉祥文様とされており、一方で唐草は蔓が途切れることなく伸びることから、繁栄と継続の意味を持っています。江戸時代には婚礼の調度品としても使用されたこの文様は、「青交趾菊唐草文片口」にもその精神を宿し、深い意味を持つ装飾として表現されています。

片口の歴史と特徴

片口とは、口縁部の片側に注ぎ口が付いた器のことで、日本では縄文・弥生時代から長く親しまれてきました。伝統的には酒器として日本酒を入れるために使われ、その広い口径から日本酒の香りを楽しむのに適しているのが特徴です。「青交趾菊唐草文片口」も、片口の形状を踏襲しながらも、青い釉薬が施され、交趾技法による彩色が高い美術的価値を与えています。

交趾と京焼の融合

「交趾」とは、現在のベトナム周辺の地域であるコーチシナを指し、中国王朝から付けられた名です。この技法は中国から日本に伝わり、特に京焼の中で発展を遂げました。宮川香斎様の「青交趾菊唐草文片口」では、特有の深みのある青色と、緻密な菊唐草の文様が巧みに組み合わさり、作品に独特の存在感を与えています。この色彩と文様の組み合わせは、茶道具としても愛され、茶席で使用されることが多くなりました。

真葛焼の伝統と進化

真葛焼は、京焼の中でも豊かな技法のバリエーションを持つ焼き物として知られています。仁清写し、乾山写し、上絵、染付、鉄絵、交趾、金欄手といった技法を駆使し、多彩な作品を生み出してきました。真葛焼は時代のニーズに応じて変化し、特に茶道具や煎茶道具として多くの愛好者に支持されています。宮川香斎家は、約330年の歴史を誇り、時代に合わせて様々な焼物を制作してきました。1680年頃に京都でその歴史が始まり、初代宮川小兵衛政一が陶器制作に従事し、代々受け継がれてきた技術が「青交趏菊唐草文片口」にも息づいています。この作品は、青交趾の鮮やかさと、伝統的な菊唐草の文様が融合し、歴史的な背景とともに新たな価値を見出す現代的な逸品です。

国内外での評価と未来

真葛焼は、京都の華やかさと気品を持つ陶芸品として、国内外で高く評価されています。「青交趾菊唐草文片口」はその中でも特に優れた作品であり、伝統的な技法と独自の美学が融合しています。アメリカやヨーロッパ、中国などでも愛され、多くのファンを持つ真葛焼が、今後もさらに多くの人々にその魅力を伝え続けることは間違いないでしょう。

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