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赤茶盌 柳下季器

赤茶盌 柳下季器

通常価格 ¥165,000
通常価格 セール価格 ¥165,000
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税込。 配送料はチェックアウト時に計算されます。

幅12.1cm   高さ8.1cm

静けさと包容力をたたえた、ふくよかなる一碗

柳下季器(やなした ひでき)様が手掛ける本作「赤茶盌」は、やわらかな丸みを帯びながらも、重心がやや低く設計されており、見る者・使う者に安定感と安心をもたらす造形が印象的です。ふっくらと豊かな曲線は、まるで大地に根を張るような落ち着きを備え、茶盌という器を超えて、静かな包容力を湛えた存在へと昇華されています。

包容力と温もりに満ちた佇まい

手に取った瞬間に伝わる、しっとりとした温かみ。まるみを帯びた造形は、掌に心地よく収まり、まるで長年寄り添ってきた器のような親密さを感じさせます。朱と灰の絶妙なバランスは、視覚的にも穏やかで、器の内から滲み出るような優しさを演出します。見る者・使う者の心をそっと和ませ、使うたびに静けさと充足を与えてくれる逸品です。

朱と灰が織りなす自然の詩

本作の釉調は、赤と灰が織りなす自然の詩のような表情を見せます。朱はあたたかな夕陽のようにやさしく、灰色はその熱をやわらげるように包み込む──その色彩の重なりは、まさに自然が生み出す偶然の妙。人工では到底作り出せない深みと揺らぎが、器全体に静かな生命感を宿しています。

光沢の中に浮かぶ繊細な貫入

器全体にはやわらかな光沢が施されており、見る角度によって現れる貫入が、まるで水面にさざめく波紋のように優雅な印象を与えます。この微細な割れ模様は、焼成によって生まれる自然の記憶であり、ひとつとして同じもののない、唯一無二の美を語りかけてきます。茶を点てるひとときに、器そのものが静かに寄り添い、豊かな時間を深めてくれます。

ずっと触れていたくなる福福しさ

ふくよかな形状は視覚的な魅力のみならず、手にしたときの心地よさにおいても際立っています。重心の低さがもたらす安定感と、丸みのあるやさしい手触りは、まるで慈しみを感じさせるよう。ずっと触れていたくなるようなぬくもりを持った本作は、茶席のみならず日常の中でも、心をととのえる時間を生み出す名品です。

柳下 季器(Hideki Yanashita) プロフィール
陶芸家 1967 –
東京都生まれ。現在は三重県伊賀市を拠点に活動。桃山時代のやきものに魅了され、陶芸の道へ進む。信楽での修行を経て三重県・伊賀に自ら穴窯を築窯し、「神田窯」を開窯。杉本貞光氏に薫陶を受け、侘び寂びの世界を独自の視点で深く探求しつつ、楽焼や焼締、井戸、織部など多彩な作品を制作しています。柳下氏の創作において重要なテーマとなるのは、先人の技法や精神を深く学びつつも、現代の素材や独自のアプローチを取り入れることで生まれる新たな極みへの探究です。その作品は時代に左右されない本質的な美を問いかけ、観る者をより深い芸術の世界へと誘います。

活動拠点
三重県・伊賀

略歴
1967年 東京都生まれ
1989年 専門学校桑沢デザイン研究所卒業
2002年 三重県伊賀市に穴窯を自身で築窯(神田窯)
2002年 高島屋横浜店にて二人展
2004年 高島屋横浜店にて個展(以降開催)
2007年 高島屋京都店にて個展(以降開催)
2007年 杉本貞光先生に薫陶を受ける(以降現在まで)
2008年 高島屋大阪店にて個展(以降開催)
2013年 JR名古屋タカシマヤにて個展(以降開催)
2023年 日本橋三越本店にて個展(以降開催)
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