翠緑茶盌 小川文齋
翠緑茶盌 小川文齋
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幅 : 12.5cm×12.0cm 高さ : 8.0cm
深い静穏を湛えた唯一無二の翠緑茶盌
六代 小川文齋(興)様が手掛ける「翠緑茶盌」は、清々しい緑の気配に満ちた外観が目を惹きながらも、その内には奥深い芸術性と穏やかな佇まいを宿しています。抹茶を点てるために手に取った瞬間から、まるで森の静けさを映し出すかのような優しい存在感が空間を包み込み、見る者・使う者の心を和やかに解きほぐしてくれる一碗です。
自然を凝縮したかのような翠緑の世界
深い山々や瑞々しい草木を想起させる翠緑の釉薬は、光の当たり具合や角度によってさまざまな表情を見せてくれます。きらめくような艶から、淡くやわらかなトーンまで—同じ緑でも多彩に揺れ動き、まるで自然の息吹を凝縮したかのような神秘を感じさせます。抹茶の深い緑とも絶妙な調和を生み出し、茶の湯のひとときをより豊かに彩ります。
手に馴染むフォルムと心地よい重み
この茶盌は、飲み手が自然と手に取りやすいフォルムに仕上げられています。口縁のなだらかな揺らぎ、胴のほどよい丸み、そして高台の安定感—すべてが抹茶を味わう所作に寄り添うように設計され、実際に手にしたときのしっくりとした感触は格別です。土のもつ温もりに加え、作者の想いが生み出す柔和な“余白”が、使うたびに新鮮な発見を与えてくれます。
空間に静穏と彩りをもたらす力
茶室に据えれば、淡く輝く翠緑が周囲の景色を穏やかに引き締め、格調高い中にもやわらかな彩りを添えます。現代のインテリア空間に飾っても、その存在は驚くほど自然に溶け込み、まるで緑のアクセントが部屋全体に安らぎを運んでくるようです。もちろん実用の器として抹茶を点てれば、茶葉の深い緑と釉薬の色彩が呼応し合い、格別の趣を演出してくれることでしょう。
伝統と革新が織り成す美
京都五条坂で1847年創業の歴史をもつ六代 小川文齋様は、代々受け継がれてきた技術と伝統を礎にしながらも、自らの美意識と探究心を惜しみなく注ぎ込むことで新たな表現へと挑み続けています。緑色に魅せられてきた独自の研究や、日常使いの器にも取り組む柔軟な姿勢が、この「翠緑茶盌」にも力強く表れています。
六代 小川文齋(興) — その歩み
文齋家は初代文助が九州で窯築の技術を学び、1847年に「文齋」として創業したのが始まりとされます。明治維新後に返洛し、1873年に京都に窯を構えてからは京都五条坂を拠点に、六代にわたり陶磁器を作り続けてきました。現当主の六代 小川文齋(興)様は、大学院で彫刻を学んだ後、陶芸の専門校や工業試験場などでさらなる研鑽を積み、父である五代 文齋の意思を継承。伝統的な京焼の技術に加えて、自らの感性を生かした緑色の作品を数多く制作し、その独特の色彩美で高い評価を得ています。また、日展への出品や個展、海外への発信など幅広く活動を展開。受け継がれた歴史の重みと、現代の感覚が融合した作品づくりを精力的に行っています。
祈りと美の象徴として
大切にしているのは、「平和な世の中を願いながら、美しいと思う作品を全力で作る」という想い。見る人に安らぎをもたらし、使う人の心を通してさらに輝く—そんな器を追求し続ける姿勢が、この翠緑茶盌の奥深い表情にも表現されています。伝統の技法を受け継ぎながらも革新を恐れず、そしてそこに込められた祈りともいうべき優しい緑の彩りは、まさに“和を結ぶ”象徴といえるでしょう。
翠緑の一碗に映し出される作家の思いと歴史
時代を超えて紡がれてきた文齋窯の系譜が、ここに一碗の中に凝縮されています。静謐な光沢を放つ翠緑の釉薬、手に馴染むフォルム、そして六代 小川文齋様の平和への願い。そのすべてが融合した「翠緑茶盌」は、茶の湯の世界だけでなく、私たちの日常に静穏と彩りをもたらす特別な存在です。
ぜひこの機会に、歴史ある京都五条坂の技と現代的な感性が織り成す、唯一無二の美をお楽しみください。
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作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
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作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。