青瓷釉陶漆香炉　市野年成

高さ : 11.5cm　幅 : 12.8cm   

青瓷釉の美しさ

この香炉は、青瓷釉（せいじゆう）を用いて作られており、上品で深みのある青色が特徴です。青瓷釉は、古代中国の名品を彷彿とさせる美しい青色を持ち、その透明感と光沢が魅力です。この香炉は、青瓷釉の美しさを最大限に引き出し、見る者の心を捉えます。

陶漆の技法

陶器に漆を施す「陶漆」の技法は非常に珍しく、この香炉はその技術の粋を集めた作品です。漆が陶器の表面を滑らかに覆い、高級感と耐久性を両立させています。陶漆の滑らかな質感と深い色合いが、香炉全体に独特の美しさをもたらしています。

香炉の用途と歴史

香炉は、香木を焚くための道具として使用されるもので、通常は陶器や金属でできています。香炉の中には灰が敷かれており、その上に炭を置き、さらにその炭の上に香木を乗せて焚くことで香りを楽しむことができます。香炉は、仏壇や祭壇などで香りを楽しむために使われることが多く、日本の伝統的な香道の道具としても重要な役割を果たしています。

市野年成のプロフィール

市野年成様は、日本六古窯の一つとして日本遺産に認定された丹波焼を代表する作家です。丹波篠山市の今田町にある「延年窯（えんねんがま）」の二代目窯元でもあり、丹波焼の伝統を踏襲しつつ、独自の作風や技法を追求しています。大阪芸術大学教授に50歳で就任し、兵庫県文化協会の生活文化大学でも陶芸の講師を務めました。その豊富な経験と卓越した技術が、この青瓷釉陶漆香炉に凝縮されています。

使い勝手と実用性

この香炉は、その美しさだけでなく、実用性も兼ね備えています。香木を焚く際に使用するだけでなく、インテリアとしても素晴らしい存在感を放ちます。リビングや和室に置くだけで、空間に品格と落ち着きをもたらします。

永続する価値

市野年成様の作品は、時を経てもその美しさと機能性を保ち続けます。この青瓷釉陶漆香炉もまた、長く愛用できる逸品として、一生の宝物となることでしょう。使い込むほどにその風合いが増し、次第に愛着が深まることでしょう。

ぜひ、「青瓷釉陶漆香炉 市野年成作」をお手元に置き、その美しさと使いやすさをお楽しみください。日々のひとときを特別なものに変える、極上の逸品です。