白丹波茶盌 正元直作 家元書付有
白丹波茶盌 正元直作 家元書付有
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白丹波茶盌 ― 正元直作様 家元書付
高さ 9.4cm × 口径 15.4cm
共箱:高さ 13.5cm × 幅 17.5cm
一、家元書付が語る確かな格
本作には、茶道家元様直筆の書付が添えられております。
家元書付とは、単なる来歴の証明にとどまらず、作品そのものに対する評価と美意識が託された、いわば“精神的な鑑定書”です。
この一碗が茶席に相応しい格と風韻を備えていること、そして長く伝えるに足る存在であることを、家元様ご自身の言葉と筆跡によって静かに物語っています。
書付の存在が、本作を実用品の域から工芸美術へと引き上げ、揺るぎない品位を与えています。
二、白丹波に宿る静謐の美
丹波焼といえば、鉄釉の力強さや野趣に富んだ表情が想起されますが、本作は白釉を用いた希少な「白丹波」。
生成りに近い柔らかな白は、茶室の光を穏やかに受け止め、抹茶の鮮やかな緑をいっそう瑞々しく際立たせます。
高台には丹波土の表情がほのかに覗き、白釉との対比が視覚的な奥行きを生み出しています。
華美に走ることなく、あくまで静かに、しかし確かな存在感を放つ佇まいは、茶の湯の空間に自然と溶け込みます。
三、貫入が育てる、時の景色
全体に広がるきめ細かな貫入は、釉と素地の収縮差によって生まれた自然の文様です。
使い重ねるうちに、茶の成分がゆっくりと染み入り、乳白の肌に淡い陰影を宿していきます。
それは汚れではなく、時の積層が生み出す「景色」。
持ち主とともに歳月を重ねることで、世界にただ一碗の表情へと成熟していく——白丹波ならではの愉しみが、ここにあります。
四、正元直作様の轆轤が描く造形
正元直作様は、丹波の伝統的な土味を大切にしながら、現代の茶の湯にも調和する造形を追求されてきた作家様です。
本作も、高台から胴、口縁へと無理なく立ち上がる曲線が美しく、手取りはしっとりと掌に馴染みます。
轆轤の安定感、釉掛けの厚み、焼成における還元の見極め——
いずれにも妥協のない仕事が感じられ、点前の所作を自然に、そして美しく導いてくれます。
五、「和敬清寂」を体現する一碗
茶道の四規「和敬清寂」。
白丹波の柔らかな白、控えめな貫入の表情は、その精神を視覚として具現化したかのようです。
手に取った瞬間、外界の喧騒がふと遠のき、茶と向き合う静かな時間へと心が整っていく——
この茶盌は、ただ抹茶を点てる器ではなく、心を調えるための“場”そのものを差し出してくれます。
長くご愛用いただくために
ご使用後は、水またはぬるま湯でやさしく洗い、柔らかな布で水気を拭き取ってください。
長時間の浸水は避け、十分に乾燥させてから保管してください。
貫入に入る茶渋や色の変化は、本作が育った証として、風格を深めてまいります。
工芸美術としての確かな位置づけ
家元書付を伴う本作は、茶席の実用を超え、蒐集の対象としても高く評価される一碗です。
丹波古窯の精神を受け継ぎながら、現代の茶の湯に新たな静謐をもたらす白丹波茶盌。
ぜひご自身の手でその重みと肌合いを確かめ、時とともに深まる表情をご堪能ください。
静かな白に映る一服の緑が、日常に格別の余韻をもたらしてくれることでしょう。
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【陶器をご購入の際のお願い】
作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。