薬師寺東塔基壇土 鉄鉢ぐい吞 尾西楽斎
薬師寺東塔基壇土 鉄鉢ぐい吞 尾西楽斎
幅 : 6.7cm 高さ :3.7cm
尾西楽斎様が手掛けた「薬師寺東塔基壇土鉄鉢ぐい吞」は、奈良の薬師寺東塔の基壇から採取された土を用いて作られた、独特の歴史と文化を感じさせる作品です。このぐい吞は、僧侶が修行の際に用いる鉄鉢にインスピレーションを受けており、その形状やデザインには深い意味が込められています。
薬師寺東塔基壇土の使用
このぐい吞には、薬師寺東塔の基壇から得られた貴重な土が使われています。この土は、長い歴史を持つ薬師寺の土地で培われたものであり、技術によって見事に生かされています。基壇土特有の風合いが、ぐい吞全体に深みを与え、特別な存在感を持つ酒器に仕上がっています。
鉄鉢の象徴
鉄鉢は、僧侶が所有することを許された数少ない道具「三衣一鉢」の一つであり、修行や托鉢の際に使用される重要な道具です。鉄鉢は食べ物の施しを受けるために用いられ、その形状や質感には僧侶の質素で厳粛な生活が反映されています。このぐい吞は、その鉄鉢の形状を模しており、僧侶の精神性や修行の厳しさが込められたデザインとなっています。
ぐい吞の文化
ぐい吞は、日本酒を楽しむ際に使われる酒器であり、深さがあり、口径も広めで「ぐいぐい」と飲めるサイズが特徴です。お猪口とは異なり、より多くの酒を注ぐことができるため、家飲みや気軽な日本酒の楽しみにぴったりの器です。このぐい吞は、伝統的な鉄鉢の形状を取り入れつつ、現代の生活にも馴染むようなデザインとなっています。
伝統と現代の融合
尾西楽斎様による「薬師寺東塔基壇土鉄鉢ぐい吞」は、歴史的な土と僧侶の伝統的な道具である鉄鉢の象徴性を組み合わせた一品です。このぐい吞は、ただの酒器としてだけでなく、歴史や文化、宗教的な意味を感じさせる特別な作品となっています。酒を注ぎ、手に取るたびに、その奥深い背景を感じることができ、日常の中に豊かな時間をもたらします。18
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