商品情報にスキップ
1 7

灰釉二彩柳扁壺 猪飼祐一

灰釉二彩柳扁壺 猪飼祐一

通常価格 ¥143,000
通常価格 セール価格 ¥143,000
セール 売り切れ
税込。 配送料はチェックアウト時に計算されます。

幅 : 17cm×15.7cm    高さ :24.3cm 

ご紹介

猪飼祐一様が手掛けた「灰釉二彩柳扁壺」は、安定感のある美しい形状と、複雑で味わい深い釉薬の掛け合わせが特徴的な作品です。この扁壺は、形状の均整が取れており、そのシンプルでありながらも力強いフォルムが、静かで安定した美しさを放っています。

白と緑の釉薬の妙

この壺は、下地に白い釉薬をたっぷりと掛け、その上に緑色の透明釉を施すことで、二彩の色合いを見事に表現しています。白い釉薬には、萩焼で使われる釉薬に近い藁灰が多く含まれており、その独特の白さが作品全体に柔らかな印象を与えています。この藁灰による白は、まるで雪のような純粋さを感じさせる一方で、その厚みが作品に重厚感をもたらしています。

一方、上に掛けられた緑色の透明釉は、松や樫、杉といった一般的な樹木の灰を使用しており、その自然な色合いが白釉との絶妙なコントラストを生み出しています。緑の釉薬が白釉に絡み合うことで、まるで自然の中で息づく木々のような生命力を感じさせる表情が浮かび上がります。

釉薬の白と緑の美しさ

この作品の釉薬の掛け方には、特に注意が払われています。白釉が濁りを帯びているのは、竹のように早く育つ焼けにくい素材を使用しているためです。この素材は焼成時に強度を持ち、釉薬が単体では溶けずに白く濁る性質があります。この白濁は、作品に独特の奥行きと深みを与え、見る者にその緻密な手仕事を感じさせます。

伝統と革新の融合

猪飼祐一様の手による伝統と革新が見事に融合した作品です。古来から受け継がれてきた釉薬の技法を踏まえつつ、現代の美的感覚に応えるデザインが施されています。壺の形状は安定感がありながらも、釉薬の掛け合わせによって動的な印象をもたらし、静と動のバランスが見事に取れています。

自然美を映し出す壺

この壺は、自然界の美しさをそのまま映し出したかのような作品です。白と緑の釉薬が織りなす色彩の調和は、まるで四季折々の風景を映し出したかのようであり、壺全体に生命の息吹を感じさせます。技と感性が凝縮された「灰釉二彩柳扁壺」は、飾る空間に自然の豊かさと静寂をもたらし、見る者の心を和ませることでしょう。

猪飼祐一 略歴
1963 (昭和38年)
・京都五条坂の陶器商に生まれる
1983 (昭和58年)
・京都府立陶工訓練校 成形科卒業
1984 (昭和59年)
・京都市立工業試験場 陶磁器研修修了
・重要無形文化財保持者 故清水卯一氏の指導を受け、
・六月 喜兵衛窯開窯(屋号の六代目壺屋喜兵衛より)
・清水卯一・保孝 両氏に師事
1985 (昭和60年)
・日本工芸会近畿支部展 初入選(以後、連続入選)
・チェラミスタ展 参加
1986 (昭和61年)
・日本伝統工芸展 初入選
1987 (昭和62年)
・一門展 蓬莱会(池袋西武) 卯月会(大阪松坂屋)に出品許さる
・日本工芸会近畿支部展で  松下賞受賞
・京都の時代を担う わん展 京都大丸
1988 (昭和63年)
・茶美会 参加 京都ミリエーム
1989 (平成元年)
・土の子会 結成 (清水卯一氏命名)
・日本工芸会近畿支部展で奨励賞受賞
1990 (平成2年)
・銀座 黒田陶苑にて初個展
・板橋 瑞玉にて個展
1993 (平成5年)
・大阪 三越にて個展(以後も開催)
1994 (平成6年)
・日本工芸会 正会員に認定
・松山 画廊きよみずにて個展(以後も開催)
・嵯峨大覚寺 花の陶展で奨励賞受賞
1995 (平成7年)
・京都 大丸にて個展(以後も開催)
・神戸 阪急にて個展(以後も開催)
1996 (平成8年)
・京都府南丹市日吉町に工房移転
・ぎゃらりい栗本にて個展 新潟長岡(以後も開催)
・京都在住現代陶芸家展 京都大丸
1997 (平成9年)
・陶考 三人展 新宿伊勢丹(近藤髙広氏・市野雅彦氏)
1998 (平成10年)
・京都俊英作家展 広島そごう
1999 (平成11年)
・下関 大丸にて個展
2000 (平成12年)
・遊にて個展 東京パレスホテル(以後も開催)
・洛中洛外ギャラリーにて個展 京都清水焼団地
・清華大学国際陶芸展に出品 中国北京
2001 (平成13年)
・第三十回日本伝統工芸近畿展において最高賞の近畿賞受賞
・天満屋にて個展 広島三原
2002 (平成14年)
・工芸いまにて個展 東京銀座
・三越本店にて個展 東京日本橋
・CRIA展出品 京都芸術センター
2003 (平成15年)
・第三十二回日本伝統工芸近畿展において滋賀県教育委員長賞受賞
・銀座 黒田陶苑 青瓷展(以後も開催)
・名鉄百貨店にて個展 名古屋
・現代韓日陶芸展出品 ソウルKUMHO美術館
・祇園小西にて個展 京都
2004 (平成16年)
・第三十三回日本伝統工芸近畿展において鑑査委員に就任
2005 (平成17年)
・京都 大丸美術画廊にて個展
・第三十四回日本伝統工芸近畿展より特待者出品
2006 (平成18年)
・陶三人展 京都高島屋
・現代陶芸家展出品 神戸そごう
・作家四人展 奈良近鉄
・ギャラリー和田にて個展 京都石塀小路(以後も開催)
・堂島ギャラリーにて個展 大阪(以後も開催)
・三越本店 美術画廊にて個展 東京日本橋
2007 (平成19年)
・六々堂にて個展 京都二年坂
・京阪百貨店にて個展 大阪守口
・登り窯 築窯
2008 (平成20年)
・ギャラリー卯甲にて個展 横浜馬車道
・近鉄百貨店にて個展 奈良西大寺
2009 (平成21年)
・高島屋にて個展 京都
・三越本店 美術画廊にて個展 東京日本橋
2010 (平成22年)
・板橋 瑞玉にて個展(以後も開催)
2011 (平成23年)
・JR大阪三越伊勢丹にて個展 大阪梅田
2012 (平成24年)
・六々堂にて個展 京都二年坂
・福岡三越にて個展 博多
・回廊ギャラリー門にて個展 茨城笠間
2015 (平成27年)
・阪急うめだ本店にて個展 大阪梅田(以後も開催)
2016 (平成28年)
・アトリエ ヒロにて個展 大阪淀屋橋(以後も開催)
2017 (平成29年)
・京都五条坂にも再び工房を構える
2018 (平成30年)
・ギャラリー山咲木にて個展 東京日本橋人形町(以後も開催)
2022 (令和4年)
・公益社団法人 日本工芸会近畿支部幹事長に就任
・公益社団法人 日本工芸会理事に就任
・一般財団法人 京都陶磁器協会理事に就任
・一般財団法人 KYOTO KILIN理事に就任
・五条坂で代々続いてきた陶器商を閉め改装開始
2023 (令和5年)
・「壺屋・喜兵衛・窯」ショウルームとして

 

詳細を表示する
  • 【丁寧に、お送りいたします】

    それぞれの商品に合った形態で、丁寧に梱包いたします。

    また、作品(器など)により、納期は変わります。

    商品の引渡時期は、ご注文確認後、共箱準備済み商品は7営業日以内に出荷させていただきます。共箱を新たに製作する商品は45営業日以内に出荷させていただきます。

    いずれも、ご注文を確認いたしましたら、当店より納期をメールにてご連絡いたします。

  • 【陶器をご購入の際のお願い】

    作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。

    作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。

    作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。

    作品の取り扱いについて