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柳生焼草花文茶碗 井倉幸太郎

柳生焼草花文茶碗 井倉幸太郎

通常価格 ¥55,000
通常価格 セール価格 ¥55,000
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幅 : 15.0cm 高さ :7.3cm 

柳生焼の歴史と自然美

「柳生焼草花文茶碗」は、その名の通り、剣豪・柳生家の里とその豊かな自然を反映した手づくりの焼き物です。柳生焼は、藩士の暮らしと共に発展してきた「お庭焼」の一種で、特に藩主やその家族のために焼かれることが多かったことから、「幻の焼き物」とも称されています。歴史的には、柳生十兵衛の祖母「春桃御前」が馬頭観音を焼いたのが柳生焼の始まりとされていますが、その後は中断の時期を経て、井倉家の先々代が再興に向けて研究を重ね、ついに喜太郎の代に「柳生焼」として成し遂げられました。

辰砂の紅と青の美しい対比

この草花文茶碗に使用されている釉薬は、辰砂の鮮やかなルビーのような紅色と、柔らかな青磁色が特徴的です。辰砂は、その美しい紅色が見る者に強い印象を与え、まるで宝石のような輝きを放ちます。一方、青の釉薬は静かで落ち着いた美しさを持ち、紅色と静寂の青の対比が茶碗全体に調和をもたらしています。この色彩の組み合わせは、柳生の豊かな自然を象徴し、その繊細な美しさを映し出しています。

草花紋と兵法書「月之妙」

茶碗に描かれた草花文は、柳生の野に咲く草花を表現しており、自然の美しさが見事に反映されています。この草花紋の絵柄は、柳生十兵衛の兵法書「月之妙」より、絵目録を図案化したものです。「月之妙」は剣術だけでなく、自然や美学にも深い理解を示す内容で、そこからインスピレーションを得たデザインは、茶碗に雅な美しさと静けさを与えています。

柳生焼の復興と職人の技

柳生焼は、長い中断を経て再興された焼き物であり、その復興には並々ならぬ努力と技術が求められました。井倉幸太郎様の手によるこの茶碗は、伝統を尊重しつつも、現代的な感性を取り入れた逸品です。手作りならではの温もりと、草花文の繊細な表現が、茶碗に生命を吹き込んでいます。「柳生焼草花文茶碗 井倉幸太郎」は、剣豪の里・柳生の自然や歴史を反映した作品です。辰砂の鮮やかな紅色と柔らかな青磁色の釉薬、そして柳生十兵衛の兵法書に由来する草花紋のデザインは、茶碗全体に優雅で落ち着いた雰囲気を与えています。この茶碗は、伝統と自然の美しさが融合した逸品であり、柳生焼の長い歴史と職人の技を感じさせる一品です。

 

井倉幸太郎 〒630-1231奈良県奈良市柳生下町二四六

昭和五十四年  剣豪の里、柳生で柳生焼窯元の長男として生まれる

平成十四年  大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業 冨士原恒宣氏に師事 陶芸教室の講師に就任(平成十七年退社)

平成十七年  柳生で作陶活動開始 現在、「青白磁・白磁・柳生燒」の作品を制作し、個展等を中心に活動中

第六十一回、奈良県美術展覧会 最高賞受賞 第四十回、日本伝統工芸近畿展入選 第九回・第十二回、国際陶磁器展美濃入選 第五十八回・六十回、日本伝統工芸展入選 第二十二回、日本陶芸展入選 第三十二回、日本煎茶工芸展 自由民主党総裁賞受賞

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