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黒釉手びねり竹の絵茶碗 宮川香斎

黒釉手びねり竹の絵茶碗 宮川香斎

通常価格 ¥550,000
通常価格 セール価格 ¥550,000
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高さ :9.0cm  幅 : 12.5cm 

「黒釉手びねり竹の絵茶碗」は、宮川香斎様による真葛焼の茶碗で、深みのある黒釉が全体に施され、その上に描かれた竹の絵が鮮やかに映える逸品です。この茶碗は、京都の風情をそのまま閉じ込めたかのような、格調高い美しさが際立っています。茶碗の表面に盛り上がった釉薬の厚みは、手に触れると温かみを感じさせ、使うたびに愛着が深まるような感触です。黒釉の重厚な背景に、二色の竹が大胆に描かれており、この竹が茶碗全体に奥行きと動きを与え、長く見つめているとまるで嵐山を散歩しているような気分にさせられます。この作品の造形には、シンプルながらも落ち着いたデザインが取り入れられており、包容力を感じさせます。黒釉の上に鮮やかな竹が描かれていることで、自然の力強さと静けさが同時に表現されており、京都らしい上品さが漂います。この茶碗は、濃茶を点てるのにふさわしい重厚さと存在感があり、茶室の雰囲気を一層引き立てることでしょう。

真葛焼の特徴と技法

真葛焼は、京焼の伝統的な技法を幅広く取り入れ、仁清写しや乾山写しといった上絵技法を用い、また染付、鉄絵、交趾、金欄手なども駆使しています。これにより、真葛焼は京焼の中でも特に華やかで気品ある作品が多く、その美しさは茶道具としても、鑑賞用としても高く評価されています。宮川香斎の作品もまた、これらの伝統的な技法に基づいており、「黒釉手びねり竹の絵茶碗」でもその技術が随所に見られます。特に、この茶碗に施された黒釉は、深い色合いを持ちながらも光を柔らかく反射し、竹の絵が浮かび上がるように見えるという視覚的な効果が際立っています。竹の緑と黒釉のコントラストが、京焼特有の雅な美しさを生み出し、茶碗全体に自然の静謐さを感じさせます。この茶碗を使うことで、茶の湯の空間が一層引き締まり、茶人たちにとっても深い瞑想的な時間を提供してくれることでしょう。

真葛焼と茶の湯の歴史

真葛焼の歴史は、1680年頃にまで遡ります。宮川香齋家は、江戸時代初期の貞享年間に京都に根を下ろし、330年にわたって茶道具や日常陶器を作り続けてきました。真葛焼は時代の要請に応じて進化し、煎茶が流行した時代には煎茶道具、茶の湯が盛んな時代には茶道具を制作してきました。この「黒釉手びねり竹の絵茶碗」も、その長い歴史の中で培われた技術と美意識が反映されています。昭和初期には、四代目永誉香斎が茶の湯の手ほどきを受け、茶陶作家としての道を歩み始めました。その伝統は現代に至るまで引き継がれており、今や七代目となる宮川香斎様がその技術を守りつつ、新たな作品を生み出しています。茶の湯に対する深い理解と陶芸の技術が融合した真葛焼は、単なる装飾品ではなく、茶道具としての実用性と美しさを兼ね備えています。

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