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白茶盌 柳下季器

白茶盌 柳下季器

通常価格 ¥165,000
通常価格 セール価格 ¥165,000
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税込。 配送料はチェックアウト時に計算されます。

幅11.7cm   高さ8.5cm

やわらかく丸みを帯びた造形に、どこか包容力を感じさせる佇まい。それは、まるで静かな息づかいをもつ器のようです。柳下季器様による「白茶盌」は、手に取った瞬間に心がすっと落ち着くような、穏やかな安定感と、澄み切った静謐さを備えています。しかし、この茶盌において特筆すべきは、その「白」にあります。

余白としての「白」:不在が語る美

この茶盌の白は、単なる色ではありません。それは余白として存在し、沈黙の中に多くを語ります。まるで水墨画における雪や霧のように、描かれていないものを想像させる力を持ち、そこには余韻や間の美が宿っています。俵屋宗達や尾形光琳が描いた金銀泥絵の世界に見られるように、白の空間は作品全体にリズムと静けさをもたらします。書における墨と余白の関係のように、「白茶盌」は光と影、存在と不在の対話を私たちにそっと差し出します。

清らかさと神聖性が宿る白

古来より、日本文化において「白」は清らかさと神聖性の象徴でした。神道の神事で用いられる白装束や幕、仏教美術に見られる悟りの象徴としての白。
この茶盌の白もまた、そうした精神性をそっと湛えています。釉薬の中に透けるような白の奥行きは、まるで何ものにも染まらない和紙や白磁のように、凛とした純粋さを漂わせています。

季節と自然の記憶をうつす

冬の雪、春先の梅、月光が差し込む夜——。この茶盌の白は、そうした自然の移ろいを思い起こさせます。静寂の中にある美しさ、やがて訪れる再生の気配、そして孤独とともに寄り添う光。手に取ると、器の柔らかな丸みが掌にしっとりと馴染み、まるで自然の息づかいを感じるようです。湯気をうっすらと受け止める陶肌の微細な貫入は、時の流れとともに器の表情を変えていきます。


「白茶盌」は、目に見えるものだけでなく、目に見えない美に耳を澄ませる人のための器です。静けさの中に潜む語りを感じながら、茶をいただくひととき。そこには、現代の喧騒を忘れさせてくれるような、深い余白の美が広がっています。

柳下 季器(Hideki Yanashita) プロフィール
陶芸家 1967 –
東京都生まれ。現在は三重県伊賀市を拠点に活動。桃山時代のやきものに魅了され、陶芸の道へ進む。信楽での修行を経て三重県・伊賀に自ら穴窯を築窯し、「神田窯」を開窯。杉本貞光氏に薫陶を受け、侘び寂びの世界を独自の視点で深く探求しつつ、楽焼や焼締、井戸、織部など多彩な作品を制作しています。柳下氏の創作において重要なテーマとなるのは、先人の技法や精神を深く学びつつも、現代の素材や独自のアプローチを取り入れることで生まれる新たな極みへの探究です。その作品は時代に左右されない本質的な美を問いかけ、観る者をより深い芸術の世界へと誘います。


活動拠点
三重県・伊賀

略歴
1967年 東京都生まれ
1989年 専門学校桑沢デザイン研究所卒業
2002年 三重県伊賀市に穴窯を自身で築窯(神田窯)
2002年 高島屋横浜店にて二人展
2004年 高島屋横浜店にて個展(以降開催)
2007年 高島屋京都店にて個展(以降開催)
2007年 杉本貞光先生に薫陶を受ける(以降現在まで)
2008年 高島屋大阪店にて個展(以降開催)
2013年 JR名古屋タカシマヤにて個展(以降開催)
2023年 日本橋三越本店にて個展(以降開催)

 

柳下季器様との対談

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