丹波藁白釉茶盌　西端正

幅 : 14.5cm  　奥行12.5cm     高さ :9.8cm　

ご紹介

新鮮で印象的なピンク色

西端正様が手掛けたこの丹波藁白釉茶盌は、全体に淡いピンク色が広がる独特の色彩が特徴です。茶盌で見かけることが少ないこの色合いは、見る者に鮮烈な印象を与えます。通常の丹波焼では目にしないこの柔らかなピンクは、まるで春の訪れを告げる桜の花びらのようで、自然の優美さを感じさせるものです。この新鮮な色彩が、作品に独特の存在感を与え、特別な茶碗として際立たせています。

美しい造形と手取りの良さ

この茶盌は、見た目だけでなく、その造形も非常に美しく、手に取るとその心地よさが実感できます。全体のバランスが絶妙で、手にしっくりと馴染む形状は、茶の湯の際に使うことで、その機能性の高さが一層際立ちます。斬新なフォルムは、見るだけでなく、持つ楽しさも感じさせます。これにより、視覚と触覚の両方で楽しめる作品となっています。

たおやかな造形美

この茶盌のもう一つの特徴は、斬新なデザインです。たおやかなフォルムが生み出す立体感とそのシャープなラインが、現代的な美しさを感じさせる一方で、伝統的な技術と調和している点も興味深いところです。この面取りは、茶盌にダイナミックな動きを与えるだけでなく、使用者に新鮮な驚きを提供し、茶の湯の時間をより特別なものにしてくれます。

豪快さと繊細さの調和

この茶盌は、その形状と釉薬のバランスにおいて、豪快さと繊細さが絶妙に共存しています。大胆な六角形の面取りが生むシャープなラインと、淡いピンク色の釉薬が織り成す柔らかさが見事に調和しており、視覚的にも手触り的にも心地よい体験を提供します。この豪快さと繊細さの共存こそが、西端正様の作品の大きな魅力であり、芸術性の高さを如実に物語っています。

茶席での特別なひととき

この丹波藁白釉茶盌は、その美しさと独特の造形から、茶席において際立った存在感を放ちます。友人やお客様との茶の湯の時間に、この茶盌を使用することで、特別なひとときを演出できます。茶盌の美しさが茶席の雰囲気を高め、心に残るひとときを提供することでしょう。ピンク色の釉薬がもたらす柔らかい印象と、鋭さが絶妙に融合し、その場の話題を呼び起こすことは間違いありません。

匠の技と革新の融合

この茶盌は、伝統的な丹波焼の技術と西端正様による革新的なデザインが融合した逸品です。ピンク色の釉薬は焼成の過程で偶然に生まれるものであり、その微妙な色合いと美しい造形は、長年にわたる経験と技術によってのみ実現できるものです。卓越した技術と芸術性が詰まったこの茶盌は、丹波焼の伝統を受け継ぎながらも、常に新しい表現を追求していることを象徴しています。

使用するたびに感じる満足感

この丹波藁白釉茶盌は、使うたびにその魅力が一層深まる作品です。手に取るたびにそのフィット感と美しさを再確認でき、使用者に心地よい満足感を与えます。また、茶盌を使い込むほどに、釉薬の風合いがさらに増していくため、長く愛用できる逸品として一生の宝物となることでしょう。

永続する価値

丹波藁白釉茶盌は、長い年月が経ってもその美しさと価値を保ち続けます。使い込むほどに深まる愛着と、増していく風合いは、この茶盌を一生の宝物として持ち続ける理由になることでしょう。時を経ても変わらない美しさが、茶席や日常生活において、特別な時間と感動をもたらしてくれます。

この丹波藁白釉茶盌は、伝統と革新が見事に融合した作品であり、その独特の美しさと存在感は、茶の湯のひとときを特別なものにしてくれます。また、友人と共にその美しさを鑑賞することで、さらなる喜びと感動を共有できる作品です。

西端正　略歴

昭和二十三年 二月二十四日生
昭和四十四年 作陶を始める
昭和五十一年 兵庫県展奨励賞
昭和六十一年 日本伝統工芸展初入選
昭和六十三年 日本伝統工芸展入選 日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞
平成元年 日本陶芸展入選半どんの会 乃川記念賞
平成三年 日本伝統工芸展入選 日本陶芸展入選 茶の湯の造形展大賞
平成四年 日本伝統工芸展入選 茶の湯の造形展優秀賞 兵庫県新進芸術家奨励賞 NHK主催 パリ―日本の陶芸 「今」一〇〇選招待出品 茶の湯の造形展優秀賞
平成五年 日本伝統工芸展入選 個展 そごう広島店 京都シュマン
平成六年 日本伝統工芸展入選 個展 日本橋三越本店
平成七年 日本伝統工芸展入選 個展 そごう広島店
平成八年 日本伝統工芸展入選 茶の湯の造形展優秀賞 個展 日本橋三越本店 
平成九年 茶の湯の造形展奨励賞
平成十年 日本伝統工芸展入選 個展 日本橋三越本店 日本伝統工芸展入選
平成十二年 個展 日本橋三越本店 個展 福岡三越
平成十三年 ギャラリー堂島 日本伝統工芸展入選
平成十四年 個展 日本橋三越本店 個展 ギャラリー堂島
平成十五年 個展 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン
平成十六年 父子展 そごう広島店 茶の湯の造形展大賞
平成十七年 明石市立文化博物館・兵庫のやきもの展出品 赤土部臺買上 兵庫陶芸美術館 個展 ギャラリー堂島 日本橋三越本店
平成十八年 茶の湯の造形展大賞　日本伝統工芸展入選 ボストン美術館及び ニューヨークジャパンソサエティギャラリー 個展 横浜高島屋 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン 父子展 松山高島屋
平成十九年 陶俊会展 そごう横浜店 茶の湯の造形展奨励賞 日本伝統工芸展入選
平成二十年 日本伝統工芸展入選 個展 横浜高島屋 日本橋三越本店 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン 陶俊会展 船橋 西武 そごう広島店 日本陶芸展招待出品
平成二十一年 個展 ギャラリー堂島 仙台三越
平成二十二年 そごう神戸店 智美術館大賞展現代の茶 出品 個展 横浜高島屋 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン
平成二十三年 日本陶芸展招待出品 個展 アメリカ・ニューヨーク・ジョーンBマービス 日本陶芸展招待出品
平成二十五年 菊池寛実記念智美術館『現代の名碗”出品 個展 日本橋三越本店 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン ギャラリーミヤザキ そごう神戸店 千葉そごう
平成二十六年 個展 個展 日本橋三越本店
平成二十七年 兵庫県文化賞受賞
平成二十八年 東広島市立美術館 生活を彩る陶―食の器 出品 アメリカ・ニューヨーク・ジョーンBマービス
平成二十九年 四十周年記念展出品 
平成三十年 個展 日本橋三越本店