商品情報にスキップ
1 7

天目釉徳利 岡田優

天目釉徳利 岡田優

通常価格 $228.00
通常価格 セール価格 $228.00
セール 売り切れ
税込。 配送料はチェックアウト時に計算されます。

幅 : 8.4cm  高さ : 11.2cm

天目釉徳利(てんもくゆう とくり) 岡田優様作
――「星影を宿す黒瑠璃が、ひとくちの酒に夜空を映す」


作品概観

掌にすっと収まる小ぶりな徳利。濃瑠璃の天目釉が黒銀にきらめき、還元炎が描いた紫紅の輪郭が口縁と段の稜線にほのかに走ります。微細な銀砂は灯りの強弱で星屑のように瞬き、灘の生一本から山里のどぶろくまで、注がれる酒を深い夜空へと誘います。


天目釉の幽玄

銀砂の星屑
表層に析出した鉄晶が銀灰に輝き、光線の角度で夜空を思わせる。

火間(ひま)の薄紅
還元焼成の温度揺らぎが稜線に赤紫を滲ませ、闇に温度感を与える。

経年の深まり
酒の微量成分が釉に染み込み、使い込むほど黒に渋みが増し、銀砂が奥ゆかしく沈む。


歴史の余韻

宋代建窯の黒釉茶碗に端を発する天目釉は、禅僧により日本へ伝わり、侘び茶の闇と光を象徴する存在となりました。酒器へ応用する発想は桃山期の織部・伊賀にも見られますが、岡田優様は星屑のような銀砂を浮かべ、竹節状の意匠で山里の夜竹林を写し取り、現代の酒席へ幽玄の一滴を届けます。


結び

掌に納めて酒を注げば、黒瑠璃の奥で星屑が揺れ、紫紅の稜線がひそかな温度を語ります。天目釉徳利は、静かな晩酌にも、客をもてなす席にも、一献ごとに夜空の物語を添えてくれるでしょう。どうぞ末永くご愛用いただき、天目釉が深める陰翳と酒の香の重なりをお愉しみください。

略歴  
京都、清水五条に生まれる  
京都府立陶工訓練校成形科、京都市立工業試験場研修生を経て  
走泥社同人河島浩三氏の下で三年間陶技全般を学ぶ  
1987年、宇治市炭山にて独立、築窯  
2018年より 日本伝統工芸近畿展、鑑査審査委員  
2022年 日本伝統工芸陶芸部会展、鑑査審査委員

〈主な入選〉  
日本伝統工芸展、日本陶芸展  
菊池ビエンナーレ、  
茶の湯の現代展  
長三賞陶芸展、陶美展、  
益子陶芸展、  
伊丹国際クラフト展  
萩大賞展、  
神戸ビエンナーレ  
現代陶芸コンペティション、等

〈主な受賞〉  
1998年、使ってみたい北の菓子器展(優秀賞)  
2002年、京焼、清水焼展(KBS京都放送賞)  
2003年、BONSAIの器展(奨励賞)  
2008年、日本伝統工芸近畿展(日経新聞社賞)  
2009年、おおたき北海ライブ陶器展(NHK放送賞)  
2010年、おおたき北海ライブ陶器展(北海道新聞社賞)  
2012年、京都美術工芸ビエンナーレ(大賞)  
2013年、日本伝統工芸陶芸部会展(日本工芸会賞)  
 神戸ビエンナーレ現代陶芸展(準大賞)  
2014年、光州ビエンナーレ招待出品  
2016年、大阪工芸展(美術工芸大賞)  
2019年、大阪工芸展(準大賞)  
2022年、有田国際陶磁展(大賞、文部科学大臣賞)、等

現在、公益社団法人日本工芸会正会員、陶芸美術協会会員

詳細を表示する
  • 【丁寧に、お送りいたします】

    それぞれの商品に合った形態で、丁寧に梱包いたします。

    また、作品(器など)により、納期は変わります。

    作品の引渡時期は、ご注文確認後、共箱準備済み作品は7営業日以内に出荷させていただきます。共箱を新たに製作する作品は45営業日以内に出荷させていただきます。

    いずれも、ご注文を確認いたしましたら、当店より納期をメールにてご連絡いたします。

    梱包のこだわりについて

  • 【陶器をご購入の際のお願い】

    作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。

    作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。

    作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。

    作品の取り扱いについて