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天目釉花入 岡田優

天目釉花入 岡田優

通常価格 $1,520.00
通常価格 セール価格 $1,520.00
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幅 : 13.0cm  高さ : 20.0cm

天目釉花入(てんもくゆう はないれ) 岡田優様作
――深夜の星影を閉じ込めた黒瑠璃が、凛とした花姿を引き立てます。


概要

本作は、宋代建窯由来の天目釉を纏いながら、胴を二段で切り替えた端正な花入です。微細な銀砂が闇夜の星屑のように輝き、還元炎が描き出した薄紅の輪郭線がほのかな余韻を残します。静謐な黒に潜む無数の光は、季節を問わず花を美しく引き締め、床の間や玄関先に凛とした空気をもたらします。


天目釉が生む幽玄の景色

銀砂の瞬き
釉面に散る鉄結晶が星屑のように光り、灯りの強弱で表情が変わります。

薄紅の火間(ひま)
還元焼成の温度ゆらぎが生んだ赤紫の輪郭線が、闇の中に温度感を添えています。

深みを増す経年
使い込むうちに水分と空気が釉にわずかに浸透し、黒の奥行きがさらに深くなります。


岡田優様の制作意図

岡田優様は「風景を器形に写し取る」理念のもと、炭山の夜空に瞬く星、静かな竹林の節目をイメージし、本作に凝縮なさいました。天目釉の深黒は夜闇、銀砂は星光、節帯は竹節。闇の中に潜む微光が時の流れを感じさせ、花の生命力を静かに際立てます。


結び

静かな黒瑠璃に星屑が散り、竹節のリズムが息づく天目釉花入は、花を生けるたび新たな景色を生み出します。季節ごとの花材とともに、どうぞ末永くご愛用いただき、深まる黒の奥行きと銀砂の輝きをお愉しみください。

略歴  
京都、清水五条に生まれる  
京都府立陶工訓練校成形科、京都市立工業試験場研修生を経て  
走泥社同人河島浩三氏の下で三年間陶技全般を学ぶ  
1987年、宇治市炭山にて独立、築窯  
2018年より 日本伝統工芸近畿展、鑑査審査委員  
2022年 日本伝統工芸陶芸部会展、鑑査審査委員

〈主な入選〉  
日本伝統工芸展、日本陶芸展  
菊池ビエンナーレ、  
茶の湯の現代展  
長三賞陶芸展、陶美展、  
益子陶芸展、  
伊丹国際クラフト展  
萩大賞展、  
神戸ビエンナーレ  
現代陶芸コンペティション、等

〈主な受賞〉  
1998年、使ってみたい北の菓子器展(優秀賞)  
2002年、京焼、清水焼展(KBS京都放送賞)  
2003年、BONSAIの器展(奨励賞)  
2008年、日本伝統工芸近畿展(日経新聞社賞)  
2009年、おおたき北海ライブ陶器展(NHK放送賞)  
2010年、おおたき北海ライブ陶器展(北海道新聞社賞)  
2012年、京都美術工芸ビエンナーレ(大賞)  
2013年、日本伝統工芸陶芸部会展(日本工芸会賞)  
 神戸ビエンナーレ現代陶芸展(準大賞)  
2014年、光州ビエンナーレ招待出品  
2016年、大阪工芸展(美術工芸大賞)  
2019年、大阪工芸展(準大賞)  
2022年、有田国際陶磁展(大賞、文部科学大臣賞)、等

現在、公益社団法人日本工芸会正会員、陶芸美術協会会員

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