白釉流線長方形香炉 岡田優
白釉流線長方形香炉 岡田優
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幅 : 24.0cm×17.0cm 高さ : 9.6cm
白釉流線長方形香炉(はくゆう りゅうせん ちょうほうけい こうろ) 岡田優様作
――「月明かりをうけた水面が、静かに揺れながら香をたなびかせる一器」
香炉が生み出す“薫りの間(ま)”
茶の湯や香道では、室内の気配を整え、客を迎える前の“清め”として香を焚きます。本作は、そうした時と空間を静かに支える長方形香炉です。白釉の無垢な肌合いは光をやわらかく受け止め、流線状の稜線が風の通り道を示すように香煙を導きます。
白釉の静けさ
白磁とは異なり、やわらかな乳白を帯びた白釉は、灯りによって象牙色や淡雪色へと表情を変えます。釉の掛け際にはごく薄いベージュの輪郭が浮かび、器全体にやさしい温度感をもたらしています。
茶席・香席での取り合わせ
用途 | 趣向 | 演出のポイント |
---|---|---|
初秋の夕ざり | 白檀や丁子など甘やかな和香を一炷。長方形の器形が夕陽の水平線を想起させます。 | 席中の灯りを低めにすると、縁の影が畳に伸び、秋の長い影を演出。 |
夜咄(よばなし) | 伽羅をわずかに聞かせ、銀彩摘みが蝋燭の火を反射させます。 | 香台には黒漆や濃い紫檀を合わせ、白釉の静けさと闇のコントラストを際立たせます。 |
香道稽古の席 | 伽羅・羅国・真那賀の三香を順に替え、煙の筋が流線文と重なる様を愉しみます。 | 聞香炉や香盆を白磁系で揃え、一体感のある“白の景色”を構成。 |
歴史と意匠の背景
日本の香炉は、唐物青磁の三足香炉から桃山の楽香合、江戸の染付香炉まで多彩に展開してきました。本作はその系譜に連なる一方で、白釉の簡素――利休の侘びを思わせる“無地の強さ”流線のモダニズム――近代陶芸の抽象的フォルム
を重ね合わせた、時代を超えるデザインです。岡田優様が日々目にする宇治・炭山の霧や風を線刻と稜線に写し取り、古典と現代が静かに共鳴しています。
作家のメッセージ
岡田優様は「風が器の内外をゆったりと吹くように」という制作哲学を掲げ、本香炉では三脚の“抜け”と長方形の“流れ”で風の動きを可視化しました。白釉の静謐さが香の薫りを際立たせ、焚かれるたびに席中に清涼な風が生まれます。
結び
淡雪の白、流れる線、そして静かに立ち昇る香煙――白釉流線長方形香炉は、置かれた瞬間に空間の温度を整え、茶の湯や香道の「一期一会」に澄んだ余韻を添えます。季節ごとの香木や薫物とともに、どうぞ長くご愛用いただき、時を経るほど深まる白釉の味わいをご堪能ください。
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作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。