七福神うさぎの図茶盌 岡田優
七福神うさぎの図茶盌 岡田優
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幅 : 11.5cm 高さ : 8.5cm
七福神うさぎの図茶盌(しちふくじん うさぎ の ず ちゃわん) 岡田優様作
――「吉祥の風をまとい、跳ねるうさぎが福を招く一碗」
作品の趣向――七福神が“うさぎ”に化身して
本作は、古来より「福を運ぶ舟」として親しまれてきた七福神の行列を、愛らしいうさぎに置き換えて描いた遊び心あふれる茶盌です。うさぎは月の使いとされ、飛躍・子孫繁栄・招福の象徴でもあります。そこへ七福神の加護が重なることで、二重の吉祥性が生まれ、見る者の心を弾ませます。
意匠の見どころ
七福神 | うさぎの装束・持ち物 | 象徴する福徳 |
---|---|---|
恵比寿 | 緑衣に烏帽子、鯛を釣る竿 | 商売繁盛・大漁 |
大黒天 | 赤衣、打ち出の小槌と大袋 | 五穀豊穣・財運 |
毘沙門天 | 紺衣、宝塔を抱える | 厄除け・勝負運 |
弁才天 | 紫衣、琵琶の代わりに篠笛 | 芸事成就・財宝 |
福禄寿 | 黄衣、巻物を携え長寿の姿 | 人望・長寿 |
寿老人 | 茶衣、杖と桃を携える | 健康長命 |
布袋尊 | 朱衣、大きな袋を背負う | 寛容・子宝 |
胴外周にわたって、うさぎたちが楽しげに練り歩く様子がリズミカルに描かれています。黄金色の風の流線がうさぎ同士を結び、行列の躍動感を強調。細い鎬(しのぎ)が周囲をぐるりと取り巻き、夜道に立つ月光の“道筋”を思わせます。
色彩と筆致の妙
灰を帯びた落ち着きある釉地に、白・朱・緑・紺の上絵付が鮮やかに映えます。輪郭線は墨の濃淡で引き締め、衣の文様には金彩が控えめに散らされ、茶席の灯りの下でほのかに輝きます。可愛らしさの中に、京焼絵付の端正さと格調を秘めた筆運びが光ります。
造形のポイント
やや低めの高台は安定感がありつつも、全体のシルエットを軽やかに見せます。
胴の水平鎬は指掛かりを良くし、見込みの湯色を外へと導きます。
口縁のわずかな歪みが手取りに柔らかな抑揚を与え、うさぎの跳躍を暗示します。
吉祥図としての背景
七福神といえば、室町末期から江戸初期に庶民の間で人気を博した福徳図の代表格です。一方、うさぎは『鳥獣戯画』をはじめ絵巻や玩具に広く登場し、跳躍=飛躍を意味する縁起物。本作は両者を融合させ、現代の茶席に遊び心と祝意を届ける“小さな福船”となっています。
取り合わせと使い方
場面 | 趣向 | ひとこと演出 |
---|---|---|
初春の薄茶 | 年始の「初釜」に最適。枯淡な灰釉と彩絵のコントラストで、抹茶の緑が一層映えます。 | 華やかな棗や金蒔絵の茶杓を合わせ、晴れやかな席を演出。 |
子どもの節句 | 端午・桃の節句など、家族の成長を願う席で。跳ねるうさぎが未来への飛躍を象徴。 | 干菓子に千歳飴や兜型落雁を添え、親子で祝う茶会に。 |
お祝いの贈呈 | 新築祝・結婚祝など、「福」と「跳躍」を込めた贈り物として好適。 | 化粧箱に「飛躍招福」と認めた短冊を添えると喜ばれます。 |
結び
月の光を浴びて跳ねる七福神うさぎの行列――七福神うさぎの図茶盌は、ほほえましい情景の裏に、日本人が古来求めてきた「福」「長寿」「飛躍」の願いを重ね合わせています。掌にのせ、碗をゆっくりと回すたび、うさぎたちが新たな方向へ走り出し、茶席に朗らかな吉兆を呼び込んでくれることでしょう。
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作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。