白丹波茶盌　西端正

高さ :9.6cm　幅 : 16.0cm  　奥行16.0cm 

ご紹介

白丹波茶盌は、そのややピンクがかった白色が特徴で、他の茶盌とは一線を画す個性的な美しさを持っています。この独特の色合いは、焼成過程で偶然生まれるものであり、茶盌一つひとつに異なる表情を与えています。見る者を魅了するこのピンクがかった白色は、まるで桜の花びらを思わせるような優雅さと温かみを持っています。

高麗の基本的な美しさ

この茶盌は、その造形において高麗の基本的な美しさを備えています。高麗茶碗の特徴である優雅な曲線と均整の取れた形状が、この白丹波茶盌にも見られます。高麗の美学を継承しつつも、現代的なアレンジが施されており、伝統と革新が見事に調和しています。

大胆な形の造形美

白丹波茶盌は、その大胆な形が特筆すべき点です。茶陶の教科書的な見本となるこの造形美は、茶の湯の世界においても高く評価されています。大胆な形状は視覚的なインパクトを与えるだけでなく、茶を立てる際の実用性も兼ね備えています。手に取った瞬間、そのバランスの良さと握りやすさに驚かされることでしょう。

匠の技術と芸術性

この茶盌の背後には、西端正様による匠の技術と芸術性が感じられます。精緻な作りと上質な仕上がりは、一つひとつ丁寧に作り上げられた証です。手に取ることで、職人のこだわりと情熱が伝わってきます。

特別な時間を演出

白丹波茶盌は、茶の湯の時間をより一層特別なものにします。ややピンクがかった白色と高麗の基本的な美しさが、茶席に格別な雰囲気をもたらし、使用するたびに心地よい満足感を与えます。その造形美は、茶を点てる動作を美しく見せるとともに、茶盌そのものが美術品としての価値を持っています。

永続する価値

白丹波茶盌は、時を経てもその美しさを保ち続けます。使い込むほどに風合いが増し、次第に愛着が深まることでしょう。長く愛用できる逸品として、一生の宝物となること間違いありません。

この白丹波茶盌は、伝統と革新が織りなす美しさと機能性を兼ね備えた、至高の茶陶作品です。

伝統的な貫入の風合いと、使い込むほど深まる味わい。

この抹茶盌は、陶器特有の「貫入」と呼ばれる細かいひび模様が入っています。これは、焼成後に釉薬と素体の収縮率の違いによって生じるもので、不良品ではありません。むしろ、貫入は使い込むほどに深くなり、独特の風合いを育んでくれます。

初めてご使用されるお客様へ

貫入に茶が入ると、最初は黒い線や白い線のように見えることがあります。これは、茶渋が貫入に染み込んだものであり、使用に問題ございません。むしろ、この染み込みが茶盌の景色となり、愛着が増していくものです。

長くご愛用いただくために

ご使用後は、水またはぬるま湯で洗いよく乾燥させてください。長時間水に浸しておくと貫入から水分が染み込み、シミの原因となる可能性があります。

返品・交換について

貫入は抹茶盌の個性であり、不良品ではありません。そのため、返品・交換はお受けいたしかねます。2

西端正　略歴

昭和二十三年 二月二十四日生
昭和四十四年 作陶を始める
昭和五十一年 兵庫県展奨励賞
昭和六十一年 日本伝統工芸展初入選
昭和六十三年 日本伝統工芸展入選 日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞
平成元年 日本陶芸展入選半どんの会 乃川記念賞
平成三年 日本伝統工芸展入選 日本陶芸展入選 茶の湯の造形展大賞
平成四年 日本伝統工芸展入選 茶の湯の造形展優秀賞 兵庫県新進芸術家奨励賞 NHK主催 パリ―日本の陶芸 「今」一〇〇選招待出品 茶の湯の造形展優秀賞
平成五年 日本伝統工芸展入選 個展 そごう広島店 京都シュマン
平成六年 日本伝統工芸展入選 個展 日本橋三越本店
平成七年 日本伝統工芸展入選 個展 そごう広島店
平成八年 日本伝統工芸展入選 茶の湯の造形展優秀賞 個展 日本橋三越本店 
平成九年 茶の湯の造形展奨励賞
平成十年 日本伝統工芸展入選 個展 日本橋三越本店 日本伝統工芸展入選
平成十二年 個展 日本橋三越本店 個展 福岡三越
平成十三年 ギャラリー堂島 日本伝統工芸展入選
平成十四年 個展 日本橋三越本店 個展 ギャラリー堂島
平成十五年 個展 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン
平成十六年 父子展 そごう広島店 茶の湯の造形展大賞
平成十七年 明石市立文化博物館・兵庫のやきもの展出品 赤土部臺買上 兵庫陶芸美術館 個展 ギャラリー堂島 日本橋三越本店
平成十八年 茶の湯の造形展大賞　日本伝統工芸展入選 ボストン美術館及び ニューヨークジャパンソサエティギャラリー 個展 横浜高島屋 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン 父子展 松山高島屋
平成十九年 陶俊会展 そごう横浜店 茶の湯の造形展奨励賞 日本伝統工芸展入選
平成二十年 日本伝統工芸展入選 個展 横浜高島屋 日本橋三越本店 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン 陶俊会展 船橋 西武 そごう広島店 日本陶芸展招待出品
平成二十一年 個展 ギャラリー堂島 仙台三越
平成二十二年 そごう神戸店 智美術館大賞展現代の茶 出品 個展 横浜高島屋 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン
平成二十三年 日本陶芸展招待出品 個展 アメリカ・ニューヨーク・ジョーンBマービス 日本陶芸展招待出品
平成二十五年 菊池寛実記念智美術館『現代の名碗”出品 個展 日本橋三越本店 アメリカ・サンタフェ・タッチングストン ギャラリーミヤザキ そごう神戸店 千葉そごう
平成二十六年 個展 個展 日本橋三越本店
平成二十七年 兵庫県文化賞受賞
平成二十八年 東広島市立美術館 生活を彩る陶―食の器 出品 アメリカ・ニューヨーク・ジョーンBマービス
平成二十九年 四十周年記念展出品 
平成三十年 個展 日本橋三越本店