一期一会の出会いを求めて

皆さまの心の琴線に触れる、かけがえのない器との出会いをお手伝いします
作家さまの個性が光る一点物の新作を、多数取り揃えております

    こころで観る

    簡素であり、俗離れをした陶磁器。
    悠久の歴史の中で育まれ、伝統を継承しながら、そのうえで作家の創造性を加えた逸品を手にとって愛でる喜びは、何物にも代えがたいものです。
    他の方々の評価に左右されることなく、自らの心の琴線に触れる作品を自ら見つけ出し、真摯に向かい合う。そんな心の強さをもっておりたいと願っております。

    土の声を聴く

    選び抜かれた「土」が様々な工程を経て、見事な器へと変容する。
    高温で真っ赤に焼き上げられる窯の中の器を想像すると、感動といとおしさがこみ上げてきます。
    手に取って正面から眺め、作家が込めた器への想いに寄り添い、見込みを覗き込んでは、深淵なる侘び寂びの境地に思いを馳せる。
    無言のものに耳を傾ける心の余裕が欲しいものです。

    魂に触れる

    茶道は「美を見いだす」ために、あえて「美を隠す」術であると、岡倉天心は申されております。
    現わすことをはばかるようなものを、ほのめかす術であるとも。
    作家の美意識を、長い修練の末に身につけた確かな技術でもって作品として生み出す。
    それらの陶磁器を手に取って、作家の魂に触れることが出来たらならどれほど幸せなことでしょう。

    甘木道について

    洗練を極めた、ほのかな輝きを帯びて、かくも美しい陶磁器の数々。
    作者のこだわりは、その一椀にすべてがあらわされております。
    「これは」と見染めた一つの器から、新しい自分の内面との対話を楽しみ、心の安静と、永遠へとつながる無常観に気付くこともあるでしょう。
    一つの器との出会いは、偶然でしょうか。必然でしょうか。
    そのどちらでもなく、禅の教えから導きますと、初めに「無」があり、それがやがて「かたち」となりますが、それすらもやがて「無」に帰ってゆく。
    日々の移ろいの中で、ひと時、その器を手元に置く。
    その無常観の中に、人生の儚さと豊饒があるのではないでしょうか。
    私どもは、そのはかなげではありますが、確かな存在としての「陶磁器」を中心に扱っております。