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牙白磁掛分花入 井倉幸太郎

牙白磁掛分花入 井倉幸太郎

通常価格 ¥66,000
通常価格 セール価格 ¥66,000
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税込。 配送料はチェックアウト時に計算されます。

幅 : 12.0cm 高さ :22.0cm

ご紹介

牙白磁と掛分けの技が織りなす美

「牙白磁掛分花入」は、牙白磁の滑らかで艶やかな質感と、掛分けという技法が見事に調和した作品です。牙白磁は、象牙のような淡いクリーム色を帯びた白磁であり、その温かみのある色合いがこの花入に独特の深みを与えています。表面はつるりとした質感を持ちながらも、掛分けによる釉薬の変化が、見る角度によって異なる表情を引き出します。

掛分けによる動きと抑制の美

「掛分け」とは、異なる釉薬を部分的にかけ分ける技法のことです。この技術を駆使することで、井倉様は花入の表面に微妙なコントラストを生み出し、静かさと動きを兼ね備えた視覚的な魅力を作り出しています。牙白磁の穏やかな色調に、掛分けの際立つ色彩が組み合わさることで、静寂の中に秘められたエネルギーを感じさせます。そのバランスの取れた配置が、抑制された美しさと大胆なデザインを共存させることに成功しています。

端正なフォルムと自然の融合

井倉幸太郎様の作品に共通する特徴である、端正で緻密な作りは、この花入においても顕著です。花入のフォルムはシンプルでありながら、垂直のラインや丸みを帯びた部分が絶妙なバランスを保っています。その整然としたフォルムにより、どの角度から見ても安定感を感じさせるだけでなく、花が生けられた際にもその美しさを最大限に引き立てる構造となっています。

牙白磁の柔らかさと光の表現

牙白磁の魅力は、光を柔らかく受け止めるその質感にあります。この「牙白磁掛分花入」も、光の加減によって微妙な色の変化を見せ、時間帯や照明の違いでその表情が変わるのが特徴です。日光が当たると牙白磁の表面が穏やかに輝き、陰影の中ではその落ち着いた色合いが一層引き立ちます。こうした光との調和が、この花入を飾る際の楽しみの一つとなります。

機能美と芸術性の融合

「牙白磁掛分花入」は、単なる花器としての機能性を超えた芸術作品です。花を活けるための道具としてだけでなく、置いておくだけでも空間を豊かに彩る存在感を持っています。井倉幸太郎様の作品は、そのどれもが機能美と芸術性の両立を目指しており、この花入もその例外ではありません。日常の中で使用するたびに、その美しさと使い勝手の良さを再認識させてくれる作品です。

自然の中に息づく調和

牙白磁の静かで落ち着いた色合いと、掛分けの大胆さが共存するこの花入は、まさに自然の調和を映し出しています。花を生けた際、その植物の生命力が器の中で一層際立ち、同時に器そのものが植物の美しさを引き立てる役割を果たします。こうした自然との調和が、この作品をより深いものにし、日常に息づく芸術としての魅力を高めています。「牙白磁掛分花入 井倉幸太郎様」は、牙白磁の柔らかい質感と掛分けによる技法が織りなす、端正でありながらも動きのある美しさを備えた作品です。シンプルでありながらも、見る者を飽きさせない多様な表情を持ち、花を生けることでその存在感が一層高まります。技術と美意識が凝縮されたこの花入は、日々の生活を豊かに彩る芸術作品として、永く愛されることでしょう。

 

井倉幸太郎 〒630-1231奈良県奈良市柳生下町二四六

昭和五十四年  剣豪の里、柳生で柳生焼窯元の長男として生まれる

平成十四年  大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業 冨士原恒宣氏に師事 陶芸教室の講師に就任(平成十七年退社)

平成十七年  柳生で作陶活動開始 現在、「青白磁・白磁・柳生燒」の作品を制作し、個展等を中心に活動中

第六十一回、奈良県美術展覧会 最高賞受賞 第四十回、日本伝統工芸近畿展入選 第九回・第十二回、国際陶磁器展美濃入選 第五十八回・六十回、日本伝統工芸展入選 第二十二回、日本陶芸展入選 第三十二回、日本煎茶工芸展 自由民主党総裁賞受賞

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