灰釉引出し竹茶碗 尾西楽斎
灰釉引出し竹茶碗 尾西楽斎
幅 : 12.0cm 高さ :6.5cm
灰釉引出し竹茶碗は、伝統的な技法と革新的なデザインが融合した作品です。この茶碗には、萩釉と藁灰を用いた釉薬が施されており、酸化焼成によって独特の色合いと質感が生み出されています。引き出し技法で焼成中に鋏を使って取り出されるため、その際に残る鋏の痕もまた、この茶碗の見どころの一つです。
釉薬と焼成による表現
この茶碗に使われている萩釉と藁灰の釉薬は、それぞれが持つ温かみと柔らかさが特徴です。酸化焼成によって生まれる釉薬の自然な色合いは、茶碗に落ち着いた雰囲気を与えます。引き出し技法によって、茶碗の表面に微妙な変化が生まれ、鋏の痕が残ることで、一つひとつの作品に個性が加わります。
竹節を模した美しい造形
この茶碗の形状は、竹節を模して作られており、その自然なフォルムが茶碗全体に優雅な印象を与えています。竹の持つしなやかさと力強さが、茶碗のデザインに反映されており、普通の茶碗では寒々しく感じられる釉薬の色も、この竹茶碗としての形状によって、温かみのある美しい作品となっています。
瞬間の美を捉えた技法
尾西楽斎様が用いる引き出し技法は、樂焼とは異なり、瞬間の冷却を行いません。焼成中の微妙な変化を楽しむことができ、鋏で取り出す際に残る痕跡が茶碗に一層の深みを与え、その瞬間の美しさを捉えています。この技法により、茶碗に独特の表情が生まれ、見る者に強い印象を残します。
竹茶碗の持つ特別な魅力
竹節を模したこの茶碗は、自然の美しさと伝統的な技法が見事に融合した作品です。萩釉と藁灰の釉薬による独特の色合いと、引き出し技法によって生まれる微細な変化が、茶の湯の時間をより特別なものにしてくれます。尾西楽斎様の手によって生み出されたこの竹茶碗は、日常の中に豊かなひとときを提供し、その美しさと技術の高さが長く愛されることでしょう。
この灰釉引出し竹茶碗は、伝統と革新が融合した、唯一無二の作品です。竹の自然なフォルムと、釉薬と焼成による微妙な色合いが、使用するたびに新たな発見と喜びを提供します。4
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作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。