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白釉片口 岡田優

白釉片口 岡田優

通常価格 $228.00
通常価格 セール価格 $228.00
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税込。 配送料はチェックアウト時に計算されます。

幅 : 12.0cm  高さ : 8.5cm

白釉片口(はくゆう かたくち) 岡田優様作
――「淡月を映す無垢の器が、一滴の湯と酒に静かな光を添える」


作品の趣き

薄雲を思わせる柔らかな白釉。その静謐な肌に、筆で掬(すく)い取ったような半月の線刻がふっと浮かびます。口縁の片側に設けられた控えめな嘴(くちばし)は、雫が細く落ちる姿をイメージさせ、注ぐ所作に繊細な余韻を与えます。

高台のみ黒釉で締め、白の静けさに夜の闇を差し込んだ二彩の対比。掌に包むと白釉の滑らかさと高台のわずかなざらつきが対話し、手の中で景色が完結します。


作者のまなざし

岡田優様は「風が器の内外をゆったりと吹くように」—そんな哲学を白釉の余白と半月線の呼吸に託しました。宇治・炭山の夜半、雲間から覗く三日月。その一瞬の光景を、一筆の線と黒い高台で静かに閉じ込めています。


結び

白と黒、光と影、満ち欠ける月の一瞬を写し取った白釉片口。湯を注ぎ、酒をそそぎ、半月の影が器から器へ移ろうひとときをお楽しみください。末永くお使いいただくほど、白釉はやわらかな艶を帯び、線刻の影がいっそう深い月夜を語り始めることでしょう。

略歴  
京都、清水五条に生まれる  
京都府立陶工訓練校成形科、京都市立工業試験場研修生を経て  
走泥社同人河島浩三氏の下で三年間陶技全般を学ぶ  
1987年、宇治市炭山にて独立、築窯  
2018年より 日本伝統工芸近畿展、鑑査審査委員  
2022年 日本伝統工芸陶芸部会展、鑑査審査委員

〈主な入選〉  
日本伝統工芸展、日本陶芸展  
菊池ビエンナーレ、  
茶の湯の現代展  
長三賞陶芸展、陶美展、  
益子陶芸展、  
伊丹国際クラフト展  
萩大賞展、  
神戸ビエンナーレ  
現代陶芸コンペティション、等

〈主な受賞〉  
1998年、使ってみたい北の菓子器展(優秀賞)  
2002年、京焼、清水焼展(KBS京都放送賞)  
2003年、BONSAIの器展(奨励賞)  
2008年、日本伝統工芸近畿展(日経新聞社賞)  
2009年、おおたき北海ライブ陶器展(NHK放送賞)  
2010年、おおたき北海ライブ陶器展(北海道新聞社賞)  
2012年、京都美術工芸ビエンナーレ(大賞)  
2013年、日本伝統工芸陶芸部会展(日本工芸会賞)  
 神戸ビエンナーレ現代陶芸展(準大賞)  
2014年、光州ビエンナーレ招待出品  
2016年、大阪工芸展(美術工芸大賞)  
2019年、大阪工芸展(準大賞)  
2022年、有田国際陶磁展(大賞、文部科学大臣賞)、等

現在、公益社団法人日本工芸会正会員、陶芸美術協会会員

 

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