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鉄絵交趾松島平盃 宮川香斎

鉄絵交趾松島平盃 宮川香斎

通常価格 $751.00
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高さ :3.0cm  幅 : 9.5cm 

「鉄絵交趾松島平盃」は、宮川香斎様の伝統的な鉄絵の技法を用いて、松島の美しい景色が描かれた優雅な作品です。この平盃に酒を注ぐと、波が揺れているように見える様子はまさに美しく、見る者に自然と松島の穏やかな海を思い起こさせます。松島湾に浮かぶ数多くの島々とその静かな波を、鉄絵の力強いタッチで描写し、京都の陶芸と日本の自然が一体となった作品です。

鉄絵の技法

鉄絵とは、鉄分を含む顔料を用いて文様を描く技法です。この顔料は、広い地域で採取できるため、古くから使用されてきました。顔料は、鬼板(おにいた)や水打(みずうち)とも呼ばれ、中国では磁器の発展とともに普及しました。この技法は、最も普遍的な絵付け技法の一つであり、鉄の酸化によって黒や茶色の発色を生むことから、力強さと素朴さが魅力です。「鉄絵交趾松島平盃」では、松島の風景がこの技法で描かれ、海と島々の自然美が象徴的に表現されています。

交趾と京焼

「交趾」という言葉は、現在のベトナム付近を指し、中国大陸の王朝からこの名で呼ばれました。交趾焼は茶人たちに好まれ、京焼の中でも重要な技法の一つとして発展しました。宮川香斎様の「鉄絵交趾松島平盃」もこの伝統を受け継ぎ、交趾の特徴である鮮やかな色彩と緻密な絵付けを、鉄絵の重厚感と組み合わせた、まさに芸術の粋を極めた作品です。

松島の象徴と魅力

松島は、宮城県の松島湾に点在する260余りの島々を指します。その美しい景観は、日本三景の一つに数えられ、古くから人々を魅了してきました。約5000年前、氷河期の終わりとともに地殻変動と海水面の上昇によって形成された松島湾は、自然が作り上げた奇跡の風景です。盃に描かれた松島の景色は、海に浮かぶ小島と、波に抱かれた静かな自然の風景を表現し、まるでその場にいるかのような清涼感を感じさせます。

真葛焼の技法と歴史

真葛焼は、京焼の中でも特に多様な技法を網羅しており、仁清写しや乾山写し、上絵、染付、鉄絵、金欄手など、数々の伝統的技法を駆使して作品が作られています。これらの技術を巧みに組み合わせた真葛焼の作品は、色彩と質感の両面で非常に高い評価を受けています。「鉄絵交趾松島平盃」も、伝統技法を用いながら現代的な美を備えており、鉄絵の力強さと交趏の繊細な色彩が共存しています。宮川家は、330年以上にわたる陶業の歴史を持ち、1680年頃から京都で焼物を作り続けてきました。初代宮川小兵衛政一が近江国坂田郡から京都に移り、知恩院門前で陶業を始めたのがその始まりです。代々宮川家は茶道具や煎茶道具を製作し続け、その時代のニーズに応じた作陶を行ってきました。宮川香斎様の「鉄絵交趾松島平盃」は、その長い歴史の中で培われた技術と感性が込められた作品です。

国際的な評価と展望

真葛焼の魅力は、日本国内のみならず、アメリカ、イギリス、フランス、中国など、海外でも高く評価されています。「鉄絵交趾松島平盃」は、京焼の伝統技法と日本の風景美が融合した作品であり、その美しさは国境を越えて広く知られています。京都の気品と繊細な技法を備えた真葛焼が、世界中の陶芸ファンに愛され続けているのは、こうした作品の持つ魅力によるものです。

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