釉泥彩香炉 竹村陽太郎
釉泥彩香炉 竹村陽太郎
幅 : 11.5cm 高さ 10.5cm
水色から白色へのグラデーションが描く清涼感
竹村陽太郎様の「釉泥彩香炉」は、水色から白色へと移り変わる美しいグラデーションが特長です。この絶妙な色彩の移ろいは、見る者に清涼感と静謐さを与えつつ、空間に一種の緊張感をもたらします。香炉としての機能に留まらず、鑑賞そのものが楽しみとなる優雅な形態を持ち、和室や洋室、あらゆる場に溶け込みます。特に、洋室に飾ることでそのモダンな感性とポップな色彩が際立ち、空間に新たな息吹を吹き込むでしょう。
釉泥彩シリーズ:大胆な色彩とテクスチャーが融合した現代陶芸
「釉泥彩シリーズ」は、鮮やかな色使いと繊細なテクスチャーが特徴です。水色から白色へと滑らかに移行する色のグラデーションは、伝統的な陶芸の枠を超え、現代的な美学を表現しています。この香炉もまた、その色彩の移ろいが非常に新鮮で、見る者に驚きと喜びを与えるでしょう。
釉薬をエアスプレーで吹き付ける技法を駆使し、色彩が滑らかに溶け合いながらも、独特の模様や質感を作り出しています。微妙な色彩の変化と触感的な手触りが、この香炉の特別な魅力を生み出しています。
大日窯:伝統と革新を融合する竹村陽太郎の創造の場
竹村陽太郎様が活動する「大日窯(だいにちがま)」は、京都・山科区の南大日山山麓に位置し、父・竹村繁男様が開窯した窯元です。竹村陽太郎は、父から受け継いだ清水焼の技術を活かしながら、独自の技法とデザインを追求する陶芸家です。
作品は、伝統的な草木灰を用いない独自の釉薬や、モダンな装飾技法を駆使し、清水焼の枠を超えた革新性を見せています。水色から白へのグラデーションが織りなす「釉泥彩香炉」も、その独自性の一端を担っています。鮮やかな色彩と滑らかなフォルムが空間に清らかな美しさを加えます。
水色から白へのグラデーションがもたらす静寂と緊張感
「釉泥彩香炉」は、水色から白色への移り変わりが、視覚的に非常に美しく、空間に落ち着いた静寂感と微妙な緊張感をもたらします。この色彩のグラデーションは、竹村様がエアスプレーで釉薬を吹き付ける技法によって生み出されており、触感的にも優れた質感を持っています。
この香炉は、和室にも洋室にも違和感なく配置できるデザインですが、特に洋室に置くことでそのモダンな側面が強調され、空間にポップで清涼な印象を与えるでしょう。竹村様の釉泥彩シリーズは、伝統工芸と現代アートが融合した独自の世界観を表現しています。
竹村陽太郎様の独創性:伝統の中に息づく革新
竹村陽太郎様は、父から受け継いだ清水焼の伝統を守りつつ、常に新しい表現を模索する陶芸家です。「釉泥彩香炉」は、その中でも特に目を引く作品で、実用性と美的価値を兼ね備えた芸術作品として位置付けられています。水色から白へのグラデーションは、見ているだけで心を和ませる一方で、その繊細な色の移ろいが観る者に強い印象を残します。
竹村様の作品は、現代陶芸に新しい方向性を示し、清水焼の伝統を次の世代へと引き継ぐ重要な役割を果たしています。
釉泥彩香炉:清水焼の伝統を新たな感性で彩る名品
「釉泥彩香炉」は、清水焼の伝統的な技術に基づきながらも、現代的な感覚を取り入れた斬新な陶芸作品です。水色から白への滑らかなグラデーションは、空間に静謐な美しさと緊張感を与え、鑑賞者に深い印象を残します。そのフォルムは優美で、香炉としての機能を超えた純粋な美の象徴として存在しています。
竹村陽太郎様の革新と伝統の融合は、現代陶芸において非常に重要な意味を持ち、この香炉はその象徴ともいえる作品です。
竹村陽太郎 略歴
1981年 京都山科に生まれる
2009年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科修了
2010年 京都市工業試験場 陶磁器研修コース修了 大日窯にて父、繁男と共に作陶を始める
2011年 第四十回『日本伝統工芸近畿展』入選
国民文化祭 京都2011・美術展「工芸」奨励賞受賞
2012年 第四十一回『日本伝統工芸近畿展』入選
京都美術・工芸ビエンナーレ入選
2013年 第四十二回『日本伝統工芸近畿展』入選
高島屋京都店・美術工芸サロンにて個展
2014年 第四十三回『日本伝統工芸近畿展』入選
2015年 第四十四回『日本伝統工芸近畿展』入選
2016年 第四十五回『日本伝統工芸近畿展』入選
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