釉泥彩茶盌 竹村陽太郎
釉泥彩茶盌 竹村陽太郎
幅 : 11.5cm 高さ :9.0cm
釉泥彩茶盌 竹村陽太郎様:赤色から白色へのグラデーションが映える逸品
「釉泥彩茶盌」は、移り変わるグラデーションが非常に美しく、圧倒的な存在感を放つ作品です。この鮮やかな作品は茶室や洋室において、空間に緊張感と優雅さをもたらします。清水焼の伝統を守りながら、現代の感性を融合させた独自のアプローチで作り出され、形に対する安心感と高台の完璧な処理が際立つ究極のフォルムが特徴です。和室・洋室を問わず、鑑賞の場にふさわしい名品ですが、特に洋室に飾ることでポップで現代的な感性をより楽しむことができるでしょう。
釉泥彩シリーズ:色彩の美しさとテクスチャーの融合
竹村陽太郎様の「釉泥彩シリーズ」は、鮮やかな色彩とテクスチャーの融合が特徴的です。茶盌においても、赤色から白色への色の移ろいが滑らかでありながら、視覚的に強いインパクトを持っています。このグラデーションの妙は、伝統的な陶芸に新鮮な風を吹き込むとともに、竹村様が得意とする独自の技法を反映しています。
エアスプレーを使って釉薬を吹き付ける技法により、微妙な色の変化を創り出し、触感的にも繊細な表現を加えています。この手法により、色彩が柔らかく溶け合いながら、茶盌の表面に独自の模様とテクスチャーが形成されるのです。
大日窯:父子で守る伝統と革新の窯元
竹村陽太郎様が活動する「大日窯」は、京都・山科区の南大日山山麓にあり、父・竹村繁男様とともに営む窯元です。40年以上前に開かれたこの窯は、清水焼の伝統を守りながらも、現代の陶芸に革新をもたらす重要な拠点となっています。竹村陽太郎様は、父から受け継いだ技術を活かしつつ、独自の釉薬の調合や装飾技法を用い、モダンで斬新な作品を生み出しています。
「釉泥彩茶盌」も、その一環であり、伝統と革新のバランスが絶妙に保たれた作品です。美しいグラデーションは、竹村の熟練した技法と創造力が融合した結果であり、伝統を継承しながらも新しい美の世界を探求しています。
空間に異質な緊張感をもたらす優雅な形態
「釉泥彩茶盌」は、単なる実用器具にとどまらず、そのフォルムと色彩が空間に緊張感を与える芸術作品です。特徴的なグラデーションは、まるで自然の光が器に宿るかのような効果を生み出し、茶室や洋室においても独特の存在感を放ちます。
また、この茶盌の優雅な形態は、香炉や他の器同様に鑑賞そのものが楽しみとなる逸品です。特に、洋室に飾ることで、そのポップでモダンな感覚がより強調され、空間に一種のアートとしての魅力を加えることができます。
竹村陽太郎様の革新と伝統の融合
竹村陽太郎様は、父親から受け継いだ清水焼の技術を基盤にしながらも、常に新しい表現方法を追求しています。「釉泥彩茶盌」は、彼の独自のスタイルが最もよく表れた作品の一つであり、実用性と美的価値を両立させています。この茶盌は、その色彩やフォルムが観る者に感動を与え、竹村様の卓越した技術と芸術的感性が反映されています。
釉泥彩茶盌:黄色の輝きが空間に生命を吹き込む
竹村陽太郎様の「釉泥彩茶盌」は、鮮やかな黄色が空間に生命感と活力をもたらし、その滑らかな白色への移行が穏やかな調和を生み出します。この茶盌は、単なる茶道具としてだけでなく、現代のインテリアとしても素晴らしい存在感を示し、鑑賞する人々に深い感動と新鮮な驚きを与えることでしょう。
この「釉泥彩茶盌」は、竹村陽太郎様が築き上げてきた革新と伝統の結晶であり、現代陶芸に新たな視点を提供する重要な作品となっています。
竹村陽太郎 略歴
1981年 京都山科に生まれる
2009年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科修了
2010年 京都市工業試験場 陶磁器研修コース修了 大日窯にて父、繁男と共に作陶を始める
2011年 第四十回『日本伝統工芸近畿展』入選
国民文化祭 京都2011・美術展「工芸」奨励賞受賞
2012年 第四十一回『日本伝統工芸近畿展』入選
京都美術・工芸ビエンナーレ入選
2013年 第四十二回『日本伝統工芸近畿展』入選
高島屋京都店・美術工芸サロンにて個展
2014年 第四十三回『日本伝統工芸近畿展』入選
2015年 第四十四回『日本伝統工芸近畿展』入選
2016年 第四十五回『日本伝統工芸近畿展』入選
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