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灰釉香炉 竹村繁男

灰釉香炉 竹村繁男

通常価格 $648.00
通常価格 セール価格 $648.00
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幅 : 6cm×12.5cm     高さ :13.5cm

灰釉がもたらす温かみと存在感

竹村繁男様の「灰釉香炉」は、白くとろりとした釉薬が全体を包み込むことで、柔らかな温かみと自然の力強さが調和しています。釉薬の質感と豊かな色彩が土の力強い表情と融合し、深みのある美しさを醸し出しています。作品には灰釉特有の温かみが漂い、手作りの陶器ならではの重厚な存在感が見る者の目を引きつけます。

独自の形状が生み出す芸術的なバランス

この香炉の形状には、安定した基礎がありつつも遊び心が感じられるような独自のデザインが施されています。陶器の持つ温かみを引き出し、安定感のある基礎に美しい釉薬を掛け合わせたこの香炉は、何も添えなくてもその存在だけで空間を飾る一品となっています。形状の細やかな曲線や美しいバランスが、視覚的な安定感と視線を誘う動きの両方を生み出しています。

自然素材の釉薬がもたらす唯一無二の色合い

作品には杉や葡萄、向日葵などの植物の灰を使用し、それぞれの植物の灰が作品ごとに異なる表情を生み出します。これにより、釉薬が持つ色彩の深みが一層際立ち、温かみのある自然な美しさが感じられます。

自然と向き合う釉薬作りのプロセス

竹村様は30年以上もの間、自然の灰から釉薬を作り続けてきました。釉薬作りの工程は、植物を野外で焼き灰を採取し、それを水に溶かして不純物を取り除くという非常に手間と時間のかかるものです。トラック何台分もの植物から得られる灰はわずかで、そこからさらに丁寧に処理を行い灰釉が完成します。この自然と向き合う釉薬作りのプロセスが、作品に込められた温かみと唯一無二の存在感を支えています。

作陶の歴史と情熱

昭和28年に京都府山科で生まれた竹村繁男様は、高校時代に陶芸の道を志しました。京都市立日吉ヶ丘高校陶芸科を卒業後、京都府指定無形文化財保持者である木村盛伸先生に師事し、18歳で陶芸の修業を開始しました。8年間の学びを経て独立し、昭和55年に「大日窯」を開窯して自身の作品作りに専念。竹村は陶芸の基本を尊重しながらも、個性を最大限に引き出す作品を手掛けています。

圧倒的な存在感を放つ現代の名作

竹村繁男様の「灰釉香炉」は、自然の力強さと釉薬の繊細さが見事に調和した作品であり、まさに現代の名作といえるでしょう。その形状の美しさや色彩の深みがもたらす圧倒的な存在感は、伝統と革新が結びついた唯一無二の魅力を放っています。土の力強さと釉薬の温かみが融合したこの香炉は、情熱と技術が結晶した名作として、陶器の魅力を最大限に生かした逸品といえるでしょう。

竹村繁男 略歴

昭和二十八年 : 京都府山科生まれ
昭和四十七年 : 京都市立日吉丘高校陶芸科卒業-木村盛伸先生に師事
昭和五十年 : 第四回日本工芸会近畿支部展 初入選
昭和五十三年 : 京都府工芸美術展 入選
昭和五十五年 : 独立し山科に大日窯を開窯
昭和六十三年 : 第三十五回日本伝統工芸展 入選
平成元年 : 「土の子会」結成
平成二年 : 第三十七回日本伝統工芸展 入選
平成八年 : 第二十五回日本伝統工芸近畿展 奨励賞
平成十年 : 第五十三回新匠工芸会展 入選
平成十三年 : 京都工芸美術作家協会展,京都「高島屋」にて個展
平成十四年 : 第四十九回日本伝統工芸展 入選
平成十五年 : 岡山高島屋画廊にて個展
平成十七年 : 横浜高島屋美術画廊にて個展
平成十八年 : 京都高島屋美術画廊にて個展
平成十九年 : 第三十六回日本伝統工芸近畿展 京都府教育委員会教育長賞
    日本工芸会正会員認定
    岡山高島屋画廊にて個展
平成二十年 : 日本工芸会陶芸部会正会員による第三十六回新作陶芸展 日本工芸会賞
平成二十一年 : 第五十六回日本伝統工芸展 入選
平成二十二年 : 第三十九回日本伝統工芸近畿展にて鑑査委員に就任
平成二十六~三十年年 : 日本伝統工芸近畿展 入選
令和元年~六年 : 日本伝統工芸近畿展 入選
令和五年 : 日本伝統工芸展 入選
令和六年 : 日本伝統工芸展 入選

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