黒茶盌 柳下季器
黒茶盌 柳下季器
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幅12.1cm 高さ9.9cm
漆黒の静寂を湛えながらも、まるで現代を生きる光悦のような斬新な力を放つ一碗。柳下季器(やなした ひでき)様が手掛ける「黒茶盌」は、面取りによるシャープな造形と、艶やかな黒の色味が見事に調和した、大胆さと上品さを併せ持つ逸品です。飲み口はすぱっと切り落とされたかのような切れ味を感じさせ、高台も丁寧に作り込まれているため、細部まで妥協のない完成度を誇ります。日本的な“黒”の美しさを存分に活かした造形美は、空間に置いた瞬間から特別な存在感を放ち、使うたびに新しい表情を発見させてくれます。
深い静寂をまとった唯一無二の黒茶盌
柳下季器(やなした ひでき)様が手掛ける黒茶盌は、一見すると漆黒の静寂に包まれているかのような落ち着いた佇まいを見せながら、その内には奥深い芸術性と力強い個性が潜んでいます。空間に置かれた瞬間、周囲の空気感が一変するかのような特別な存在感を放ち、観る者の心を静かに、しかし確実に揺さぶる力を持った作品です。
宇宙を凝縮したかのような表情
黒という色は、夜空のような広大さや深海のような神秘を想起させます。この茶盌も、見る角度や光の当たり具合によって、漆黒の奥からわずかに浮かび上がる微妙な色味や質感が変化し、まるで宇宙の深淵を凝縮したかのような表情を見せてくれます。ほんのりとした光沢の中に現れる陰影は、茶の湯のもつ静謐な世界観をより深く味わわせる要素となっています。
面取りによるシャープな造形と艶やかな黒の調和
この黒茶盌の大きな特徴は、面取りによって生まれるシャープな稜線と、その面が映し出す艶やかな黒の対比が生む造形美にあります。角度によって見え方が変わる多面的なフォルムは、大胆さと上品さをあわせもち、全体の印象を洗練されたものへと導いています。飲み口はすぱっと切り落とされたような切れ味を感じさせ、口当たりの良さと見た目の美しさが共存するのは、作者の技術の高さと細部へのこだわりの証といえるでしょう。
丁寧に作り込まれた高台が生む安定感
この茶盌は、高台の作り込みにも一切の妥協がありません。高台の高さや形状、そして見込みとのバランスが計算しつくされており、手に取ったときの安定感と視覚的な美しさを同時に実現しています。高台から見上げた姿まで完成度が高く、作者がいかに全体の調和を考え抜いたかがうかがえます。
空間に静穏と格調をもたらす力
茶室だけでなく、現代的なインテリアにも自然と溶け込むのが、柳下様の黒茶盌の大きな魅力です。飾り棚に置けば、その黒が周囲の色彩を引き締め、静穏かつ格調高い雰囲気を演出します。また、茶を点てる実用の器として用いれば、そのしっとりとした艶と陰影が、茶の湯の世界に奥行きを与え、もてなしの心をいっそう引き立ててくれるでしょう。黒の深みと面取りのシャープさが織りなす造形は、ただそこにあるだけで空間全体を引き締め、特別な時間へといざないます。
伝統と革新の融合
長い歴史を誇る日本の陶芸文化を背景にしながらも、あえて現代的な造形や感覚を取り入れることで、新たな美を創造しています。現代に生きながらも光悦の精神を思わせるような自由な発想と、研ぎ澄まされた感覚が結びつくことで、伝統的な“黒”の深みとモダンなフォルムが融合した黒茶盌が誕生しました。茶の湯の精神に寄り添いながらも革新性をはらむこの作品は、見る者に侘び寂びの世界の新たな可能性を示すと同時に、日常のひとときを特別な時間へと変えてくれる芸術品といえるでしょう。
柳下 季器(Hideki Yanashita) プロフィール
陶芸家 1967 –
東京都生まれ。現在は三重県伊賀市を拠点に活動。桃山時代のやきものに魅了され、陶芸の道へ進む。信楽での修行を経て三重県・伊賀に自ら穴窯を築窯し、「神田窯」を開窯。杉本貞光氏に薫陶を受け、侘び寂びの世界を独自の視点で深く探求しつつ、楽焼や焼締、井戸、織部など多彩な作品を制作しています。柳下氏の創作において重要なテーマとなるのは、先人の技法や精神を深く学びつつも、現代の素材や独自のアプローチを取り入れることで生まれる新たな極みへの探究です。その作品は時代に左右されない本質的な美を問いかけ、観る者をより深い芸術の世界へと誘います。
活動拠点
三重県・伊賀
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作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。