青瓷釉陶漆香炉　市野年成

高さ : 11.5cm　幅 : 12.8cm   

青瓷釉陶漆香炉 – 市野年成様の技術と美の結晶

青瓷釉の深みと透明感
「青瓷釉陶漆香炉 市野年成作」は、青瓷釉（せいじゆう）による上品で奥深い青色が最大の特徴です。この青色は、古代中国の名品を彷彿とさせ、その透明感と光沢が香炉全体を際立たせています。青瓷釉の美しさは、光の加減や角度によって変化し、どの瞬間にも異なる表情を見せ、見る者の心を強く惹きつけます。

陶漆の融合 – 技術の粋が生み出す美しさ
陶器に漆を施す「陶漆」の技法は非常に珍しく、高い技術力を必要とします。この香炉は、陶漆技法を用いて完成され、陶器の持つ堅牢さと漆の艶やかで滑らかな質感が見事に調和しています。漆がもたらす深い色合いと光沢は、青瓷釉との相性が抜群で、香炉全体に独特の高級感と温かみを与えています。

香炉の用途とその歴史的意義
香炉は古くから香木を焚くための道具として親しまれてきました。香木の芳香は、心を癒し、空間に静寂と調和をもたらします。この香炉は、仏壇や祭壇だけでなく、香道の道具としても使用できる本格的な機能を備えています。また、その美しいデザインは、香を焚く場面だけでなく、インテリアとしても特別な存在感を放ちます。

市野年成様 – 丹波焼の革新者
市野年成様は、日本六古窯の一つとして知られる丹波焼を代表する作家であり、「延年窯（えんねんがま）」の二代目窯元として知られています。丹波焼の伝統を重んじつつも、現代的な作風や技術を追求し続ける姿勢は、多くの人々を魅了しています。この青瓷釉陶漆香炉には、彼の長年にわたる経験と革新の精神が余すところなく注ぎ込まれています。

美しさと実用性の調和
青瓷釉陶漆香炉は、その芸術的な美しさだけでなく、使いやすさも追求された作品です。香木を焚く際の快適な使用感はもちろん、リビングや和室に置くだけで空間に品格と落ち着きをもたらします。その上品な佇まいは、日常の空間を特別なものに変えてくれるでしょう。

永続する価値 – 一生の宝物として
市野年成様の作品は、時を経てもその美しさを損なわず、使い込むほどに味わい深さを増します。この青瓷釉陶漆香炉もまた、世代を超えて愛される逸品です。その風合いと存在感は、日々の暮らしを豊かに彩り、次世代へと受け継がれる価値を持っています。伝統と革新が調和した唯一無二の芸術品です。その美しさと機能性をぜひお手元でお楽しみください。香りとともに心に安らぎをもたらし、日常のひとときを特別なものに変える極上の逸品です。