陶筥　市野年成

高さ : 8.8cm　幅 : 8.2cm  

陶筥の意味と用途

『陶筥（とうばこ）』とは、難しい漢字を用いておりますが、単に陶器で作る箱を意味します。お茶の世界では、喰籠（じきろう）が位置付けられ、蓋付きの菓子器を想像される方も多いでしょう。しかし、この陶筥は、その用途が非常に多様です。食器としてはもちろん、花器としてもお使いいただける汎用性の高い作品です。

多様な用途と創作性

陶筥は、現代では工芸品として珍重されることが多く、その用途も食器から花器まで幅広く活用されています。市野年成様の陶筥もまた、様々な創作意欲を注ぎ込んで制作された逸品で、使うたびに新たな魅力を発見することができます。

市野年成のプロフィール

市野年成様は、日本六古窯の一つとして日本遺産に認定された丹波焼（丹波篠山市など）を代表する作家です。「延年窯（えんねんがま）」の二代目窯元でもあり、丹波焼の伝統を踏襲しつつ、白丹波など独自の作風や技法を追及し、作陶を続けています。50歳で大阪芸術大学教授に就任し、兵庫県文化協会の生活文化大学では陶芸の講師を務め、後進の育成にも力を注いでいました。

伝統と革新の融合

市野年成様の作品は、丹波焼の伝統を守りながらも、現代的なアプローチを取り入れたものが多く見られます。この陶筥も、伝統的な技法と現代的なデザインが見事に融合しており、飾るだけで空間に独特の風格をもたらします。

高い工芸性と実用性

市野年成様の陶筥は、精緻な技術と高い工芸性が感じられる逸品です。その美しいデザインとともに、実用性も兼ね備えており、日常の様々な場面で活躍すること間違いありません。花を生けることでその美しさをさらに引き立て、食器として使用することで食卓に華やかさを添えます。

永続する価値

市野年成様の作品は、時を経てもその美しさと機能性を保ち続けます。この陶筥もまた、長く愛用できる逸品として、一生の宝物となることでしょう。使い込むほどにその風合いが増し、次第に愛着が深まることでしょう。世代を超えて愛され続ける価値ある作品です。

ぜひ、「陶筥 市野年成作」をお手元に置き、その多様な用途と美しさをお楽しみください。日々のひとときを特別なものに変える、極上の逸品です。