陶漆花入　市野正大

高さ : 21.6cm　幅 : 11.0cm  

陶漆花入 – 市野正大様の技術と美の融合

陶器と漆の融合が生む独創的な美
「陶漆花入 市野正大作」は、陶器に漆を施すという稀少な技法を用いた作品です。この独自の技法により、陶器が持つ堅牢さと漆の持つ艶やかな光沢が絶妙に融合し、他にはない上品で深みのある美しさを生み出しています。その仕上がりは、どの空間にも優雅さと高級感をもたらし、見る者を魅了します。

実用性と美の調和
この陶漆花入は、美術品としての価値だけでなく、使いやすさも兼ね備えています。漆の塗膜が陶器を保護し、耐久性を向上させると同時に、滑らかな手触りを実現しています。普段の花生けとしても、茶席や特別な場での装飾としても、その美しさと実用性が際立ちます。

市野正大様 – 伝統と革新の旗手
市野正大様は、丹波立杭で陶芸家・市野弘之の孫として生まれ、大阪芸術大学工芸学科陶芸コースを卒業後、丹波焼の伝統を受け継ぎながらも、新しい技法を積極的に取り入れています。彼の作品は、伝統的な陶芸の枠を超えた革新的な試みで、多くの人々から高い評価を受けています。

延年窯の歴史と理念
市野正大様が主宰する工房「延年窯」の名前は、京都粟田口青蓮院の東伏見慈洽門主より与えられました。「延年」とは、中国の戦国時代の儒者荀子の言葉「美意延年」（美しいものを楽しむ心が寿命を延ばす）に由来します。この精神を具現化するため、市野正大様は日々丹念に作陶を続けています。

匠の技が生む芸術性
市野正大様の作品は、高度な技術と緻密な計算が生み出す美の結晶です。陶器に漆を施す工程には、非常に高い技術力が求められます。漆の重ね塗りや研磨の一つ一つが精密に行われ、美しい仕上がりと独自の質感を実現しています。手に取ると、その重厚感と滑らかな表面、そして緻密なディテールに驚かされることでしょう。

花を生ける特別な時間を演出
陶漆花入は、花の美しさを一層引き立てる存在です。その艶やかな光沢と気品あるデザインは、花を生ける時間を格別なひとときに変えます。空間に柔らかな雰囲気をもたらし、使うたびに心を和ませてくれる逸品です。

永遠に価値が続く一生の宝物
市野正大様の作品は、時を経てもその美しさを失わず、使い込むほどに風合いが増します。この陶漆花入も、世代を超えて愛される逸品となることでしょう。手入れをしながら大切に使い続けることで、さらに深い愛着が生まれます。一生の宝物として、日々の暮らしに寄り添う特別な存在です。ぜひ、「陶漆花入 市野正大作」をお手元に迎え、その唯一無二の美しさと実用性をご堪能ください。日常の中で花を楽しむ時間が、より豊かで特別なものになるはずです。