窯変焼締抹茶碗 大西誠一

高さ : 7.3cm　幅 : 14.0cm×13.5cm

共箱　高さ : 12.5cm　幅 : 16.5cm×16.5cm

窯変焼締抹茶碗 – 大西誠一様による伝統と革新の融合

伝統的な登り窯による唯一無二の作品
大西誠一様は、多くの丹波焼窯元の中でも、すべての作品を登り窯で焼成することにこだわり続ける唯一の作家です。松割木を燃料とし、三昼夜にもわたる長時間の焼成によって生まれるこの抹茶碗は、自然と匠の技が織り成す芸術品です。時間とともに「使い味」と呼ばれる黒びかりが現れ、さらに奥深い色合いと風合いが楽しめる、長く愛用できる逸品です。

焼締窯変とは – 丹波焼の真髄を体現
焼締窯変は、丹波焼の伝統的な技法であり、釉薬を使用せず、赤松の割木を燃料とする登り窯で焼成することで生まれる自然の変化を指します。この窯変による模様や色彩の変化は、窯の中の炎や灰、温度の影響によって形成され、どれ一つとして同じものが存在しない唯一無二の作品を生み出します。丹波焼の本来の美を追求したこの技法は、江戸時代初期から続く丹波の伝統そのものを象徴しています。

親子二代にわたる技の結晶
「窯変焼締抹茶碗」は、大西誠一様が父の手で作られた抹茶碗を登り窯で焼き上げた特別な作品です。親子二代にわたる技術と美意識が込められており、丹波焼の歴史と共に継承されてきた伝統と革新が一体となった逸品です。大西家が誇る陶芸への深い愛情と匠の技を存分に感じられる作品となっています。

窯変の美しさ – 神秘的な色彩と模様
この抹茶碗の最大の特徴は、窯変によって生み出される複雑で深みのある色彩と模様です。焼成中に自然に発生する変化が、黒釉に風情と神秘をもたらし、一つとして同じ模様がないため、まさに世界で一つだけの特別な作品と言えます。この抹茶碗を手にすることで、大地のエネルギーと自然の力が作り出した美しさを堪能できます。

使いやすさを追求したデザイン
大西誠一様の卓越した技術によって、この抹茶碗は見た目の美しさだけでなく、使いやすさにも配慮されています。手に馴染む形状と適度な重量感が、抹茶を点てる際の快適な感触を提供します。また、茶筅が滑らかに動くよう設計されているため、美しい泡が立つ滑らかな抹茶を簡単に点てることができます。

茶道の心を体現した逸品
「窯変焼締抹茶碗」は、茶道の基本精神である「和敬清寂（わけいせいじゃく）」を象徴する一品です。この抹茶碗を通じて、心を静め、自然と一体となる時間を楽しむことができます。一服の抹茶とともに、日常の喧騒から離れた静寂なひとときを味わえるでしょう。

大西家の伝統と誇りが宿る抹茶碗
親子二代にわたる技術と精神が込められたこの抹茶碗は、大西家の誇りそのものです。その歴史と共に受け継がれてきた匠の技が、持ち主に誇りと喜びを与え、使うたびにその価値を実感させてくれる特別な存在です。自然と匠の技が融合した丹波焼の最高峰です。その唯一無二の美しさと、使うたびに深まる愛着をぜひお手元でお楽しみください。日本陶芸の伝統と茶道の精神を感じさせるこの抹茶碗が、日常のひとときを特別なものへと導いてくれることでしょう。