彩色灰釉茶盌 仲岡信人
彩色灰釉茶盌 仲岡信人
高さ :9.8cm 幅 : 13.0cm
彩色灰釉茶盌 仲岡信人作 - 丹波の伝統と創造性の結晶
彩色灰釉茶盌の魅力
彩色灰釉茶盌は、仲岡信人様の卓越した技術と独創的な美意識が融合した逸品です。呉須やマンガンなどの顔料と灰釉を巧みに組み合わせることで、他に類を見ない独特の色彩と質感を生み出しています。丹波焼の伝統技法を受け継ぎながらも、仲岡様独自のアプローチによって、新しい美しさが加えられています。
丹波焼の伝統と革新
丹波焼は、奈良時代から続く日本六古窯の一つで、自然釉や灰釉を中心とした豊かな表現技法が特徴です。自然釉の緑釉、赤土部釉の温かみ、白釉の透明感などが、丹波焼特有の表情を作り出しています。伝統的な装飾法としては、「流し釉」や「墨流し」がよく知られています。これらの技法が生み出す偶然性のある模様は、茶道具としても高く評価されています。
仲岡信人様は、この伝統的な丹波焼に呉須やマンガンといった顔料を取り入れ、灰釉との融合による新しい表現を確立しました。釉薬には樫灰や土灰が使われ、ビードロのような透明感と自然の流れを感じさせる質感が特徴です。この「彩色灰釉」シリーズは、丹波の土と伝統技法、そして仲岡様の独創性が見事に調和した作品です。
技術と試行錯誤の結晶
仲岡様は、京都市工業試験場での釉薬研究の経験を生かし、独立後も灰釉の研究を続けてきました。釉薬の流れや発色をコントロールするために、焼成温度や時間の調整に多くの試行錯誤を重ねました。焼成温度は1,240度。高温の中で釉薬が流れ、呉須やマンガンが織り成す鮮やかな色彩と灰釉のマットな質感が絶妙に調和します。
この技法は、釉薬が茶盌の表面に筋状に流れる美しい景観を作り出します。繊細な計算と職人の感覚が必要とされるこの技術は、仲岡様の深い探求心と経験によるものです。
優雅で洗練された茶盌
彩色灰釉茶盌は、呉須やマンガンの鮮やかな色彩と灰釉のマットな質感が絶妙に融合した優雅で洗練されたデザインが特徴です。そのフォルムは手に馴染む形状と心地よい重さを持ち、茶の湯の時間を特別なものにします。この茶盌でいただくお茶は、より一層美味しく感じられることでしょう。
茶の湯の時間を彩る特別な逸品
この茶盌は、茶席に上品な雰囲気をもたらし、視覚的にも触覚的にも楽しめる器です。釉薬の流れや色彩の変化が、使うたびに新しい発見を与え、飽きることがありません。茶の湯の伝統を尊重しつつも、現代的な感性が光るこの作品は、どのような茶席にも調和します。
永続する価値
仲岡信人様の彩色灰釉茶盌は、時を経てもその美しさを保ち続けます。使い込むほどに風合いが深まり、使用者との特別な関係を築きます。一生愛用できる逸品として、また次世代に受け継ぐことができる価値を持つ作品です。
作品を通じて得られる体験
「彩色灰釉茶盌 仲岡信人作」は、丹波焼の伝統と現代的な美が融合した唯一無二の作品です。その深い色彩と洗練されたフォルムが、茶の湯の時間を格別なものにします。この逸品を手に取り、仲岡様が丹波の土と向き合い生み出した至高の美をぜひご堪能ください。
仲岡信人 略歴
1977 大阪に生まれる
1996 高等学校卒業後、丹波焼作家「西端正」氏に師事
2001 京都市工業試験場 陶磁器科修業
2003 青年海外協力隊 陶磁器隊員としてセントビンセントに赴任
2005 任期終了 帰国
2006 篠山市「立杭」にて独立
入選 受賞歴
2010 現在形の陶芸 萩大賞展 入選
2011 神戸ビエンナーレ2011現代陶芸コンペティション 入選
2012 第29回 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 入選 (2014.2015.2016.2017.2018,2020)
伊丹国際クラフト展 酒器・酒盃台 入選
2013 第30回 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 優秀賞
神戸ビエンナーレ2013 現代陶芸コンペティション 準グランプリ
第31回 長三賞常滑陶芸展 入選
現在形の陶芸 萩大賞展Ⅲ 佳作
2014 第10回 国際陶磁器展美濃 国際陶磁器コンペティション 入選
2015 神戸ビエンナーレ2015 現代陶芸コンペティション 入選
第32回 長三賞常滑陶芸展 入選
2017 第10回 現代茶陶展 入選
2018 日本陶磁器協会奨励賞 関西展 入選
2019 第12回 現代茶陶展 入選
第25回 日本陶芸展 入選
現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 優秀賞
2020 第13回 現代茶陶展 入選
2021 笠間陶芸大賞展 入選
展覧会
2009 神戸アートマルシェ (以降2015まで)
2010 神戸そごう グループ窯展
2011 酒の器Toyoda 真夏の冷酒杯展 (2012 2013)
アートサロン山木 丹波焼”グループ窯” 三人展
阪神梅田本店 新鋭作家陶芸展2012 ギャラリーヴォイス わんの形
酒の器Toyoda 個展
松坂屋名古屋店 丹波若手作家3人展
西武渋谷店 個展
神戸そごう グループ窯展
Ie soleil et la lune 仲岡信人陶展
2013 酒の器Toyoda 個展
Wad「マイカップころもがえ展」 グループ展
アートサロン山木 個展
2014 神戸そごう グループ窯展
Identity & originarity ~現代陶芸新収蔵展~ 兵庫陶芸美術館
高知大丸 4人展
decoplay (台湾) 3人展
西武渋谷店 ~縁~
アートサロン山木 個展
2015 リッツ・カールトン大阪 グループ展
酒の器Toyoda 個展
陶林春窯 3人展
松坂屋名古屋店 個展
桃青長岡店 グループ展
lesoleil et la lune 個展
Deco play (台湾) グループ展
高島屋横浜店 グループ展
2016 現代の造形ーLife&Art-「生活を彩る陶 食の器」 東広島市立美術館
阪急うめだ個展 「仲岡信人作陶10周年展」
MIZEN FINE ART 茶陶展 (フランス)
柿傳ギャラリー 「TANBA 10人の作家による茶陶展」
「Rencontre 交差する現代陶芸コレクション」 兵庫陶芸美術館
TEA BOUL Exhibition of Gyeongsangnam-Do (韓国) 招待出品
2017 ギャラリーvoice 「今のうつわ これからの器」
REVELATION アートフェアー2017 at the Grand Parisi(フランス)
福岡三越 個展
柿傳ギャラリー 「四想志陶展」
2018 Deco play (台湾) 個展
阪急うめだ本店 個展
柿傳ギャラリー 丹波展
日本橋三越本店 「現代作家茶碗特集」
名古屋栄三越 個展
2019 銀座三越 茶陶2人展
酒の器Toyoda 個展 (京都)
日本橋三越本店 「現代作家茶碗特集」
2020 日本橋三越本店 個展 「群青と叙情」
2021 阪急うめだ本店 個展
福岡三越 個展
2022 現在形の陶芸 萩大賞Ⅵ入選
2023 日本橋三越本店 個展 「かたちをさぐる」
2024 福岡三越 個展 京都高島屋 個展
パブリックコレクション・兵庫県立陶芸美術館・田部美術館・山口県立萩美術館
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【陶器をご購入の際のお願い】
作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。