丹波水差　清水剛

高さ : 22.5cm　幅 : 20.8cm

丹波焼の伝統と匠の共演 ― 「丹波水差 清水剛作」

丹波焼が宿す伝統と深み

「丹波水差 清水剛作」は、丹波焼の豊かな伝統を現代に伝える傑作です。その素朴で自然な風合いは、茶道具としてだけでなく、芸術作品としても高く評価されています。清水剛様の卓越した技術によって作られるこの水差は、使うほどにその美しさと味わいが深まり、まさに「生きた器」として日常を彩ります。

穴窯焼成が生む唯一無二の風合い

この丹波水差は、伝統的な穴窯焼成によって生み出されます。穴窯焼成は、自然の力を活かしつつ、2日半以上かけてじっくりと焼き上げる手法です。この過程で生まれる自然釉の模様と微妙な色彩は、まるで自然が描いた絵画のよう。清水剛様の熟練した技術により、作品には深い味わいと独特の存在感が宿ります。

灰色が描く大地の表情

焼成によって生まれる褐色と灰色は、自然そのものの美しさを映し出しています。その色彩は静かでありながらも力強く、見る者の心を引きつけます。触れるたびに感じる繊細な質感と、土の温もりが、使い手との深い絆を育むでしょう。

芸術の共演 ― 井上絵美子による蓋の美

この水差をさらに引き立てるのが、井上絵美子様による蓋です。京都市立芸術大学での修学とその後の数々の受賞歴を誇る井上様は、日本の漆芸を代表する作家の一人。彼女の手による蓋は、丹波水差に気品と洗練を加え、全体の調和を見事に引き出しています。井上様の巧みな技が光る蓋の存在は、茶の湯の時間にさらなる特別感をもたらします。

井上絵美子様の輝かしい経歴

井上絵美子様は、国内外で高く評価される漆芸家です。以下はその受賞歴の一部です：

• 「堺市展」で複数の受賞歴、さらに「京展」での楠部賞や「日工会展」での大賞受賞など多数の栄誉を受ける。
• 京都市美術館主催の展覧会や、パリの国際展示会「LAQUE AU PRÉSENT」など、国内外で注目される作家。
• 彼女の作品は、伝統と現代性を融合させたスタイルで、多くのファンを魅了しています。

特別なひとときを演出する一品

この丹波水差は、美しい灰色と穴窯焼成による独特の風合いで、茶席を格別な空間に変える力を持っています。茶の湯の時間を特別なものにするだけでなく、その存在そのものが美しさと安らぎをもたらします。井上様の蓋との調和が、全体の完成度をさらに高め、芸術作品としての品格を備えています。

永続する価値 ― 未来へ受け継がれる宝物

清水剛様と井上絵美子様、二人の匠の技が織りなすこの丹波水差は、長い年月を経てもなお美しさを失いません。使い込むほどに味わいが深まり、次第に愛着が湧く一生ものの逸品です。世代を超えて愛され続ける価値があり、次の時代へと伝えたい宝物となるでしょう。

「丹波水差 清水剛作」で、特別なひとときを

丹波焼の伝統と匠の技が融合した「丹波水差 清水剛作」。その美しさと機能性は、茶の湯の時間をより豊かなものにしてくれます。ぜひこの逸品を手に取り、日々のひとときを特別な体験に変えてください。

今すぐ手に入れ、この特別な一品を日常に取り入れませんか？

略歴　
1975年　兵庫県丹波立杭に生まれる
1999年　京都市立芸術大学工芸科陶磁器専攻卒業
　　　　陶芸家・今井政之、眞正氏に師事
2005年　兵庫陶芸美術館に勤務（～2012年）
2010年　兵庫教育大学非常勤講師（～2011年）
2015年　外務省派遣事業により渡加（オワタ・バンクーバー）
2019年　日・韓学術シンポジウムにて講演（金海粉青陶瓷館/韓国・’16）

主な展覧会/公募展
2010年　ビエンナーレKUMAMOTO　FINAL（熊本県立美術館）
2012年　京都府美術工芸新鋭展・京都美術工芸ビネンナーレ（京都文化博物館）
2013年　第22回日本陶芸展　入選（’11）
2014年　光州ビネンナーレ（Gwangju　Folk Museum/韓国）
2016年　Exhibition　of crafts from UCCN in the field of Crafts & Folk Art
        （利川世界陶磁センター/韓国）
2017年　一茶碗 一世界：國際藝術家　茶碗聯展（綻堂蒔光/台湾）
2018年　2018TEA BOWL Exhibition of Gyeongsanam-Do（金海文化の殿堂/韓国）
　　　　ひょうごやきもの150年― 技・匠からアート・個性へ―（兵庫陶芸美術館）
2019年　KOGEI Art Fair KANAZAWA 2019（THE　SHARE　HOTELS　KUMU金沢）
2022年　第39回茶の湯の造形展（田部美術館/島根）　入選（計6回）
2023年　第10回菊池ビネンナーレ（菊池寛実記念智美術館/東京）入選

受賞
2010年　現代形の陶芸　萩大賞展2010（山口県立萩美術館・浦上記念館）佳作
2011年　第57回　全関西美術展（大阪市立美術館）　佳作（09年　同賞）
　　　　神戸ビエンナーレ2011現代陶芸展　奨励賞（09年同賞）
2017年　平成29年度　兵庫県芸術奨励賞
2018年　第11回現代茶陶展　優秀賞
　　　　第23回美濃茶盌展　金賞
2019年　第12回現代茶陶展　優秀賞
　　　　第5回藝文京展　京都市長賞
2023年　第15回現代茶陶展　優秀賞