青白濘磁面取茶碗 井倉幸太郎
青白濘磁面取茶碗 井倉幸太郎
幅 : 11.5cm 高さ :8.8cm
陶芸家・井倉幸太郎様が手掛けた「青白濘磁面取茶碗」は、泥のように何度も塗り重ねられた青白磁が特徴的な、圧倒的な存在感を持つ抹茶碗です。その独特の質感とシャープな造形が見事に調和し、茶の湯の世界に新しい美の表現をもたらします。
青白磁の重厚感と品位
「青白濘磁面取茶碗」の青白磁は、まるで泥のように丁寧に何層にも重ねられ、深い重厚感を感じさせます。しかし、その仕上がりは驚くほど品位に満ちており、単なる荒々しさではなく、陶芸としての洗練された美しさが感じられます。この重厚感と繊細さのバランスが、井倉幸太郎様の作品に特有の魅力です。
面取りによる立体的でシャープな造形
この茶碗の最大の特徴のひとつが、面取り技法による立体的でシャープな造形です。幾何学的な面が複雑に重なり合い、独特の立体感を生み出しています。シャープなエッジが引き立つこの造形は、茶碗全体に圧倒的な存在感をもたらし、見る者に強い印象を与えます。また、手に取るとその立体的なラインが指に心地よく伝わり、使うたびに新たな発見をもたらすでしょう。
青白磁の色彩と質感の調和
青白磁特有の滑らかな質感と、泥のように重ねられた釉薬の自然なグラデーションが、この茶碗の美しさを引き立てます。薄く透明感のある青白磁と、泥のような層の厚みとの対比が、視覚的にも触覚的にも豊かな表現を生み出しています。青白磁の落ち着いた色合いが、茶の湯の静かな時間を優雅に彩ります。
圧倒的な存在感
「青白濘磁面取茶碗」は、見る者を圧倒するほどの存在感を持つ作品です。そのシャープな面取り造形と、重厚な青白磁の層が相まって、力強さと気品を感じさせます。それでいて茶碗としての使い勝手も優れており、茶会の席でその美しさを存分に発揮します。
井倉幸太郎様の匠の技
大阪芸術大学で白磁の名匠冨士原恒宣氏に師事し、数々の受賞歴を持つ実力派陶芸家です。作品には、伝統を尊重しながらも独自の美学と技術が込められており、この「青白濘磁面取茶碗」もその一例です。井倉さんの卓越した技術と革新的なデザインが、茶の湯の世界に新たな価値を提供します。
「青白濘磁面取茶碗 井倉幸太郎作」は、重厚な青白磁とシャープな面取りが調和した、圧倒的な存在感を放つ茶碗です。茶の湯の伝統を大切にしつつ、現代的な美の追求がなされたこの作品は、日々の茶の時間をより豊かにし、感動をもたらすことでしょう。
昭和五十四年 剣豪の里、柳生で柳生焼窯元の長男として生まれる
平成十四年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業 冨士原恒宣氏に師事 陶芸教室の講師に就任(平成十七年退社)
第六十一回、奈良県美術展覧会 最高賞受賞 第四十回、日本伝統工芸近畿展入選 第九回・第十二回、国際陶磁器展美濃入選 第五十八回・六十回、日本伝統工芸展入選 第二十二回、日本陶芸展入選 第三十二回、日本煎茶工芸展 自由民主党総裁賞受賞
Share
-
【丁寧に、お送りいたします】
それぞれの商品に合った形態で、丁寧に梱包いたします。
また、作品(器など)により、納期は変わります。
作品の引渡時期は、ご注文確認後、共箱準備済み作品は7営業日以内に出荷させていただきます。共箱を新たに製作する作品は45営業日以内に出荷させていただきます。
いずれも、ご注文を確認いたしましたら、当店より納期をメールにてご連絡いたします。
-
【陶器をご購入の際のお願い】
作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。