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柳生焼辰砂茶碗 井倉敏夫

柳生焼辰砂茶碗 井倉敏夫

通常価格 $751.00
通常価格 セール価格 $751.00
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税込。 配送料はチェックアウト時に計算されます。

幅 : 13.0cm 高さ :7.5cm 

ご紹介

井倉敏夫様が手掛けた「柳生焼辰砂茶碗」は、鮮やかで品格ある赤色が特徴的な抹茶碗です。伝統ある柳生焼に見事に溶け込んだ辰砂の鮮やかな色彩は、茶の湯の席に新たな価値をもたらし、その美しさは使う者だけでなく見る者をも魅了します。陶芸家井倉敏夫様の卓越した技術と美意識が、この品格ある作品に集約されています。

辰砂の歴史と神秘的な色彩

辰砂は、その独特な赤い色合いと長い歴史、文化的背景から名づけられた鉱物です。中国語の「辰砂」(chen shā)に由来する名前は、「辰」が星宿を、「砂」がその粉末状の形態を意味します。この辰砂は古代中国において「龍の血」とも呼ばれ、その鮮やかな赤は神秘的な力を象徴するとされ、皇帝や貴族たちにとっては長寿や魔除けの象徴として珍重されました。辰砂の赤は、茶の湯の場でもその持つ意味を感じさせ、精神的な深みを与えてくれます。また、西洋においても辰砂は「シナバー」として知られており、古代ローマ時代から顔料や装飾品として用いられてきました。その朱色は高い価値を誇り、古代から現代に至るまで多くの文化において強力な象徴的意味を持ち続けています。辰砂の色は、生命力や神秘性、そして高貴さを象徴するものであり、茶碗として形を成すことで、その文化的背景を日常の茶の湯に取り込むことができます。

美しい辰砂の赤と品格

井倉敏夫様の「柳生焼辰砂茶碗」は、まさに辰砂の鮮やかな赤色が光を受け、角度によって微妙な変化を見せる美しい茶碗です。この赤は単なる色彩ではなく、茶碗に込められた歴史と精神性を映し出すものです。茶の湯の場において、鮮やかな辰砂が放つ品格は、和の静かな空間を引き立てつつ、見る者の心を奪います。辰砂は、古代から高貴な色彩とされ、その赤は力強さや神聖さを象徴しています。この茶碗に使用された辰砂の釉薬は、厚く重ねられながらも透明感を持ち、見る者を引きつける強力な存在感を与えています。

柳生焼の伝統と井倉家の技

井倉敏夫様は、奈良の山里・剣聖柳生の地に伝わる伝統的な焼き物「柳生焼」を守り続ける陶芸家です。この伝統は、柳生十兵衛の祖母、春桃御前が焼いたとされる「幻の焼き物」にその起源を持ち、長い間途絶えていた窯を井倉家が再興しました。井倉敏夫様の技術と美的感覚が、辰砂という難しい釉薬の扱いを見事に成し遂げ、柳生焼の伝統と現代感覚を融合させたこの茶碗は、まさに彼の技と精神の結晶です。

茶碗としての実用性と美しさ

「柳生焼辰砂茶碗」は、その美しい辰砂の赤色だけでなく、茶の湯の実用性も兼ね備えた作品です。手にしっかりと馴染む形状と、口当たりの良い繊細な仕上がりが、茶会での使用を快適にします。また、その存在感ある美しさが、茶室の空間に鮮やかな彩りを加え、特別なひとときを演出してくれます。


「柳生焼辰砂茶碗 井倉敏夫作」は、辰砂の持つ神秘的で力強い赤色が際立ち、その歴史的な背景とともに茶の湯の世界に深い意味をもたらします。熟練した技術と柳生焼の伝統が融合したこの茶碗は、品格と存在感を備えた特別な作品です。

 

井倉 敏夫 1938年生

【受賞歴】

・「第27回奈良県展」知事賞
・「第2回天展」入選
・「奈良県美術協会」奨励賞
・「ふるさと奈良コンテスト」伝統工芸の部 4位入賞
・「奈良県優良観光土産品推奨審査会」 奈良工芸協会理事長賞
・「奈良新作土産品展」奈良商工会議所会頭賞
・「第34回日本民芸公募展」入選

 【所属団体】

奈良県美術協会、奈良県工芸協会、奈良県産業共励会
陶芸の集い「陶苑」主宰 

【師等】

井倉喜太郎(父)
後継者 井倉幸太郎

【信念・生き方等】

柳生兵法新陰流に臼く「活人剣」即ち、人を殺さず人を活かす、永久平和、共存共栄の心を学ぶ。

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