酒盃 藤平寧
酒盃 藤平寧
幅7cm ×7cm 高さ5.5cm
京都の古都の息吹が息づく藤平寧様の「酒盃」。この作品に触れると、伝統の深みと作り手の情熱が融合した特別な存在感が感じられます。単なる飲み物を飲むための器ではなく、それは芸術作品としての輝きを放ち、私たちの日常に特別なひとときをもたらします。
芸術と実用が織りなす美しい調和
「酒盃」は、その素朴で洗練されたフォルムが魅力的です。一見すると控えめなその形状の中に、細部へのこだわりと職人技の極みが詰まっています。深みのある釉薬の色合いは、手仕事ならではのあたたかみと品格を醸し出し、見る角度や光の加減によって豊かな表情を見せてくれます。盃を手に取ると、自然素材のぬくもりが手のひらに伝わり、使い手との間に不思議な親密感が生まれます。それは、長い年月をかけて受け継がれた伝統と、現代の感性が交錯する藤平寧様の作品ならではの体験です。
五感を研ぎ澄ます特別な瞬間
盃に酒を注ぎ、口を近づけた瞬間、香り、触覚、味覚が一体となる特別な感覚が訪れます。冷たい酒は盃の温度を帯び、口当たりがより滑らかに、そして味わい深くなります。また、熱いお茶を注ぐと、厚みのある陶肌がその温かさを保ち、ゆっくりと楽しむことができます。盃の表面を指でなぞれば、土を練り、形を作り、炎の中で焼き上げられた長い工程が伝わってきます。そこには、作家の息遣いとともに、陶芸という芸術にかける情熱が感じられるでしょう。盃を手にすることで、私たちは一瞬、日常から解き放たれ、静寂の世界へと誘われます。
使い込むほどに深まる味わい
陶器の盃は、使うほどに手になじみ、時を経てさらに味わい深いものへと変化していきます。それは、盃が使い手とともに歴史を紡ぎ、共に時を刻む存在であることを意味します。年月が経つにつれ、その表情や風合いが変化し、ますます愛着が湧いていくのも陶器の醍醐味です。食卓に置かれたこの酒盃は、日々の食事や酒席のひとときを特別なものに変えます。それは単なる器の役割を超え、人々の暮らしに潤いと心の豊かさをもたらします。藤平寧様の酒盃を通じて、私たちは陶器の持つ本質的な美しさに触れることができるのです。
静寂と温もりの融合
藤平寧様の作品には、土の持つ自然なぬくもりと、職人の手から生まれる洗練された静けさが共存しています。この「酒盃」は、五感を通じてその美しさと温かさを感じることができる、特別な器です。盃を使うたびに、京都という土地に根ざした文化と、そこから生まれた工芸の深みに触れることができます。この盃とともに過ごすひとときは、日常を豊かに彩り、心に新たな感動をもたらしてくれることでしょう。
≪藤平寧 陶歴≫
1963 京都府に生れる 父は藤平伸
1988 京都府立陶工職業訓練校を修了 日展入選(以後2回)
1989 京展 あかね賞(‘90 市長賞) 日本陶芸展 入選
1990 現代朝日クラフト展入選(以後4回)
1991 陶芸ビエンナーレ 奨励賞 全関西美術展 佳作(’92 同賞)
1992 京都工芸ビエンナーレ 入選 朝日陶芸展 入選
1993 全関西美術展 関西賞第二席
2008 パラミタ陶芸大賞展 出品
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作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。