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染付交趾浪裏平盃 宮川香斎

染付交趾浪裏平盃 宮川香斎

通常価格 $751.00
通常価格 セール価格 $751.00
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高さ :3.0cm  幅 : 9.5cm 

「染付交趾浪裏平盃」は、宮川香斎様による真葛焼の美しい技術が映える作品です。この平盃は、染付の技法を用い、北斎の「神奈川沖浪裏」の波の文様が描かれています。特に注目すべきは、酒を注ぐと波が揺れているかのように見える点で、この動きと静止のコントラストが見事に表現されています。波のダイナミックな動きが、まるで盃の中で生きているかのように感じられ、視覚と感覚の両面から楽しむことができる一品です。

染付の技法

染付とは、白い素地にコバルトを含む顔料で文様を描き、透明釉をかけて焼成する技法で、結果として鮮やかな藍色の発色を得ます。この技法は中国で発展し、「青花」と呼ばれる青の文様を持つ陶器が特に有名です。京焼では、江戸時代から染付の技法が取り入れられ、今では京焼を代表する技法の一つとして定着しています。「染付交趾浪裏平盃」に描かれた波の文様は、この技法の伝統を受け継ぎながらも、現代的なデザインで表現されており、歴史と革新が共存する作品です。

交趾と京焼の結びつき

「交趾」という名称は、現在のベトナムの地域を指し、中国の王朝からの呼び名です。交趾焼は茶の湯の世界で好まれ、後に京焼でも生産されるようになりました。「染付交趏浪裏平盃」は、その伝統を引き継ぎ、繊細なデザインと技法の融合が特徴的な京焼の中でも特に目を引く作品です。

「神奈川沖浪裏」とその影響

この平盃の波文様は、葛飾北斎の浮世絵「神奈川沖浪裏」に基づいています。北斎の「神奈川沖浪裏」は、そのダイナミックな波の表現と緻密なデザインで世界的に知られ、「The Great Wave」として海外でも高く評価されています。宮川香斎様の「染付交趏浪裏平盃」では、この名作の波の力強さが忠実に再現され、波の動きと静けさが盃の中で生き生きと表現されています。

真葛焼の技法と歴史

真葛焼は、仁清写しや乾山写しなど、京焼の多様な技法を網羅しています。上絵、染付、鉄絵といった伝統的な手法が見事に組み合わさり、真葛焼の独自のスタイルを形成しています。特に、この「染付交趏浪裏平盃」では、染付技法が見事に用いられ、波の力強さや緻密さが表現されています。真葛焼の歴史は330年以上にわたり、宮川家が1680年頃に京都で陶業を始めたことからその長い伝統が続いています。宮川家は、その時代時代の要請に応じた作品を作りながらも、常に茶の湯や日常の生活に根ざした陶器を作り続けてきました。この「染付交趏浪裏平盃」も、その伝統を引き継ぎつつ、現代の美意識に合ったデザインで仕上げられています。

宮川香斎様の精神と展望

宮川香斎家は、時代の流れに応じて新たな技術を取り入れながらも、伝統を守り続けています。特に、この「染付交趏浪裏平盃」は、北斎の波の表現を京焼の伝統技法で具現化したもので、歴史的な背景と現代的な美が融合した作品です。このような作品は、日本国内のみならず、海外の陶芸ファンからも高い評価を受けており、特にヨーロッパやアメリカなどで人気を博しています。京都の気品ある真葛焼が持つ魅力を、この「染付交趏浪裏平盃」を通じて世界に広めていくことは、宮川香斎家の使命でもあります。

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