引出黒茶盌 仲岡信人
引出黒茶盌 仲岡信人
高さ :9.3cm 幅 : 13.0cm
引出黒茶盌 仲岡信人作 - 漆黒の艶と自然が描く景色
陶芸家・仲岡信人の歩み
仲岡信人様は陶芸への熱い想いを胸に、丹波での修行から陶芸家の道をスタートされました。6年間の丹波での修行を経て、釉薬の仕組みとその可能性を深く理解するために京都市工業試験場にて釉薬研究に励みます。その後、青年海外協力隊員として海外で陶芸指導を行い、多文化の中で陶芸の新たな可能性を追求しました。これらの経験を経て、2006年に篠山市立杭にて独立し、独自の世界観を追求した作品づくりを開始しました。
「フォルムの美しさと色彩を大切に、機能性をもった美しいモノを造りたい」という信念のもと、仲岡様は釉薬の名工として知られ、日々作品づくりに邁進しています。その作品は、繊細な中に力強さを感じさせ、釉薬の流れが生み出す自然美が見る者を魅了します。
引出黒茶盌 - 漆黒の美しさ
引出黒茶盌は、窯から引き出し急冷する独自の技法により生まれる深い漆黒が特徴の茶盌です。この技法により、表面には独特の艶と奥行きが与えられ、まるで宇宙のような壮大な景色を映し出します。その黒の中には微妙な色の変化や窯変(ようへん)が見られ、自然が描き出したような美しい模様が現れます。これは仲岡信人様の熟練した技術と釉薬への深い理解による賜物です。
重厚さと軽やかさが共存するフォルム
この茶盌は、重厚な筒型のフォルムを持ちながら、実際に手に取ると驚くほど軽やかに感じられます。その形状はお茶の緑を引き立てる黒の色合いと相まって、茶人にとって理想的な器となっています。引出黒の静謐さと内に秘めた情熱が、茶席の雰囲気を格調高いものに演出します。
作家の手の温もりを感じる造形美
たおやかで柔らかな造形も引出黒茶盌の魅力の一つです。窯から引き出された漆黒の表面に現れる窯変の模様は、まるで惑星の表面を連想させるほど複雑で美しい。茶盌を手に取ると、作家の手が形作った温もりを感じることができ、その静かで力強い美しさに心を奪われます。
茶の湯の時間を彩る品格ある逸品
引出黒茶盌は、茶の湯の時間を一層特別なものにします。その漆黒の美しさと自然が描く景色が、茶席に格調高い雰囲気をもたらします。使用するたびに新たな発見と喜びを与え、茶の湯を愛する人々にとって欠かせない存在となるでしょう。
永続する価値
仲岡信人様の引出黒茶盌は、時を経てもその美しさと価値を失わない逸品です。使い込むほどにその風合いが深まり、茶盌との関係が特別なものへと変化していきます。一生を通じて愛用できる器として、また次世代に受け継がれる価値ある作品です。
作品に込められた仲岡信人様の想い
「フォルムの美しさと色彩を大切に、機能性をもった美しいモノを造りたい」という仲岡様の想いは、この引出黒茶盌にも強く表れています。その漆黒の美しさ、自然の景色、そして手に馴染む造形美は、使う人の心を豊かにし、特別なひとときを提供します。引出黒茶盌は、陶芸への情熱と探求心、そしてこれまでの経験と技術が結集した至高の逸品です。その魅力をぜひ手に取り、日々の茶の湯の時間を特別なものへと彩ってください。
仲岡信人 略歴
1977 大阪に生まれる
1996 高等学校卒業後、丹波焼作家「西端正」氏に師事
2001 京都市工業試験場 陶磁器科修業
2003 青年海外協力隊 陶磁器隊員としてセントビンセントに赴任
2005 任期終了 帰国
2006 篠山市「立杭」にて独立
入選 受賞歴
2010 現在形の陶芸 萩大賞展 入選
2011 神戸ビエンナーレ2011現代陶芸コンペティション 入選
2012 第29回 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 入選 (2014.2015.2016.2017.2018,2020)
伊丹国際クラフト展 酒器・酒盃台 入選
2013 第30回 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 優秀賞
神戸ビエンナーレ2013 現代陶芸コンペティション 準グランプリ
第31回 長三賞常滑陶芸展 入選
現在形の陶芸 萩大賞展Ⅲ 佳作
2014 第10回 国際陶磁器展美濃 国際陶磁器コンペティション 入選
2015 神戸ビエンナーレ2015 現代陶芸コンペティション 入選
第32回 長三賞常滑陶芸展 入選
2017 第10回 現代茶陶展 入選
2018 日本陶磁器協会奨励賞 関西展 入選
2019 第12回 現代茶陶展 入選
第25回 日本陶芸展 入選
現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 優秀賞
2020 第13回 現代茶陶展 入選
2021 笠間陶芸大賞展 入選
展覧会
2009 神戸アートマルシェ (以降2015まで)
2010 神戸そごう グループ窯展
2011 酒の器Toyoda 真夏の冷酒杯展 (2012 2013)
アートサロン山木 丹波焼”グループ窯” 三人展
阪神梅田本店 新鋭作家陶芸展2012 ギャラリーヴォイス わんの形
酒の器Toyoda 個展
松坂屋名古屋店 丹波若手作家3人展
西武渋谷店 個展
神戸そごう グループ窯展
Ie soleil et la lune 仲岡信人陶展
2013 酒の器Toyoda 個展
Wad「マイカップころもがえ展」 グループ展
アートサロン山木 個展
2014 神戸そごう グループ窯展
Identity & originarity ~現代陶芸新収蔵展~ 兵庫陶芸美術館
高知大丸 4人展
decoplay (台湾) 3人展
西武渋谷店 ~縁~
アートサロン山木 個展
2015 リッツ・カールトン大阪 グループ展
酒の器Toyoda 個展
陶林春窯 3人展
松坂屋名古屋店 個展
桃青長岡店 グループ展
lesoleil et la lune 個展
Deco play (台湾) グループ展
高島屋横浜店 グループ展
2016 現代の造形ーLife&Art-「生活を彩る陶 食の器」 東広島市立美術館
阪急うめだ個展 「仲岡信人作陶10周年展」
MIZEN FINE ART 茶陶展 (フランス)
柿傳ギャラリー 「TANBA 10人の作家による茶陶展」
「Rencontre 交差する現代陶芸コレクション」 兵庫陶芸美術館
TEA BOUL Exhibition of Gyeongsangnam-Do (韓国) 招待出品
2017 ギャラリーvoice 「今のうつわ これからの器」
REVELATION アートフェアー2017 at the Grand Parisi(フランス)
福岡三越 個展
柿傳ギャラリー 「四想志陶展」
2018 Deco play (台湾) 個展
阪急うめだ本店 個展
柿傳ギャラリー 丹波展
日本橋三越本店 「現代作家茶碗特集」
名古屋栄三越 個展
2019 銀座三越 茶陶2人展
酒の器Toyoda 個展 (京都)
日本橋三越本店 「現代作家茶碗特集」
2020 日本橋三越本店 個展 「群青と叙情」
2021 阪急うめだ本店 個展
福岡三越 個展
2022 現在形の陶芸 萩大賞Ⅵ入選
2023 日本橋三越本店 個展 「かたちをさぐる」
2024 福岡三越 個展 京都高島屋 個展
パブリックコレクション・兵庫県立陶芸美術館・田部美術館・山口県立萩美術館
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【陶器をご購入の際のお願い】
作品ごとに、出来るだけ詳細をご確認いただけるように画像を掲載しておりますが、ご不明な点はお問い合わせください。
作品の色合いなどは、画像を表示する環境により若干異なることがございますが、ご理解の程お願いいたします。
作品により貫入などによる、茶碗への染み込みが発生することがございますが、それも経年変化の味わいとしてご理解いただきますようお願いいたします。